カテゴリ:川柳0
川柳学会が創立から2年目の研究会を開催した。
三回はもつか、1年はなんとか…と、いっていた去年の状況からすると、かなり地に 足がついた活動になってきた。 北海道、仙台から駆けつけてくれる、熱心な受講者も加わる中、しだいに川柳の本質 に近づいているように感じる。 今日は、川柳史の1/3以上を占めながら、顧みられることの少ない狂句の闇につい て尾藤三柳師の導入的分析があり、かなり具体的イメージを持つことができた。 次回は、狂句が堕落した理由について展開するという。 また、本日は坂井久良伎師の曾孫にあたる二人の参加者が、研究会場で出会い、はじ めて互いの存在を知るという奇遇もあった。 多くの久良伎史料をご持参いただき、参加者は、珍しい染筆に眼の保養をしていた。 戦火を逃れ、今日まで残ってきた川柳の史料は貴重である。 句会で句だけを作って満足してしまうのではなく、川柳の歴史の中に身を置いて、自 分の川柳のアイデンティティーを感じるのも、川柳の楽しみのひとつであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月09日 21時34分29秒
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