カテゴリ:絵画教室
娘が「パパはアートせんせい、それとも川柳せんせい?」とよく質問するのだが、子供にとって二足の草鞋ということは理解しにくいようだ。もっといえば、私は器用貧乏な「何でも屋」である。
10月より女子美の「絵具学」の講座がはじまった。 「センセイ、こういうことは1年で教えてくれればよかったのに…」というのは、大学院の1年生。学部の1年では、残念ながら3時間だけの材料講義で、院生に行なっているような技法材料の講義は無い。私の教えているのは、洋画の技法材料だが、日本画専攻の学生が目を輝かせているのには、私も少し嬉しかった。 浦和のテンペラ教室も1クール(3ヶ月)終了。はじめからレオナルド・ダ・ビンチの模写に挑んだ生徒も、何とか下地制作から彩色、描画まで6回でやりぬいた。最初からの相手として、ダ・ビンチは大きすぎると思ったが、はじめての模写で、手順も暗中模索だったにしては、まずまずの出来。手順と古典技法の基本が判ったことが収穫だったろう。 古典模写の場合、腕がよければそれに越したことはないが、材料と手順について知るだけで随分と結果が異なる。これに味をしめたのか、今度はボッティチェルリのテンペラグラッサ技法がやりたいという。さっそく下地作りから復習だ。 油絵の技術、表現で限界を感じている人は、是非この講座を覗いて欲しい。いかに材料が幅広い表現を導き、また、作家の描きたい表現に近づけることが理解されるだろう。 玄武洞絵画教室(はじめてのテンペラ画)は、読売日本テレビ文化センター浦和センターで開催。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月12日 01時33分02秒
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