カテゴリ:絵画教室
読売日本テレビ文化センターの浦和教室に小さなテンペラ教室がある。
先生と生徒で3人きり。 ここでは、最初の課題としてレオナルド・ダ・ビンチの再現模写に挑戦した。 絵画下地の制作から絵具作りまでを総合的に学び、当時の材料と技法を研究しながらの模写。 油絵具の性質も、自分で作った絵具は市販のチューブ絵具とは全く異なり、4ヶ月間の挑戦で、なんとか一応の完成をみた。 美大で油絵を学び、現役の教師として活躍するふたりにとっても、魔法のような古典材料の使いやすさと効果には驚きの様子。 初めての模写では、手探りであったが、一通りの工程を終えて、理解が進むと、古典画法の合理性につくづく感心させられたという。 次のターゲットは、ボッティチェルリ。卵黄に油を加えるイタリアルネッサンスのもう一つの技法「テンペラグラッサ」に挑む。 こんどは、水性の彩色材料による不透明な発色効果を身につけるべく、本日からスタートした。 2度目であり、古典技法の合理性について頭にあると、筆にも迷いが少ない。 油絵具の新しい魅力に気付き、そして、テンペラの発色の美しさを体験する。 「どうしてこんな良い方法が忘れられてしまったのだろう・・・」と、失われた技術を再現するのにも力が入ってくる。 古典技法を自作に取り入れたい方は、ぜひこの教室を訪ねてみて欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月03日 03時24分08秒
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