カテゴリ:絵画教室
本日は、相模原校舎で大学院の講義。
「絵画材料の有害性と扱い、環境問題の考え方」と「油性絵具概論」。 3時間の集中講義に、随分と聞くほうも疲れたと思うが、「なんでもっと早くこういうことを教えてくれないんですか? 1年か2年の時に聞いていたら、もっと制作に役立ったのに…」という不満の声があがった。 確かに、基礎的な材料の体系論であり、これを早く知ることは、表現の幅を広げる効果もあるだろう。逆に、各論をその場その場で学んできたからこそ、体系としての材料学が理解できるともいえよう。ニワトリと卵の問題で、どちらが先がいいとはいえないけど、洋画材料中心の講義に日本画の生徒さんが興味を持って、さらに聴いた講義から制作の実践に生かそうとしている姿をみると、わたしも無駄な授業ではなかったと嬉しくなる。 「表現」―「材料」は、密接な関係があり、自分の求める表現に至る近道は、それに適した画材・技法との出逢いであり、私の役割は、材料とアーティストの出逢いの場を、または、出逢いへのヒントを与えることに過ぎない。 絵具屋から顔料屋という技術畑を専門とした表の顔が、川柳に埋もれそうになっているが、私はこの部分も好きであり、一人でも多くの作家に喜んでもらえるように尽くしたい。 また、絵を描いている作家、生徒を見ていると、昔々の私の中の画家の芽が、またゴソゴソと蠢き絵が描きたくなるのも抑えられない…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月14日 22時53分42秒
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