現物株投資と経済私感

2024/04/28(日)08:32

神経質な相場を予想

現物株/株式指数(341)

先週、日銀の金融政策イベントを通過しました。 会合後の総裁の記者会見がかなり注目されて、先週は相場が荒れたわけですが、総裁は意外にもハト派的口調でした。 相場が荒れたということは、かなりタカ派なイメージで見ている方が多かったのだと思います。 まあ確かに、出てくる情報が意図的な情報操作じゃないかと勘繰ってしまうくらい片っ端から金融引き締め強化の論調だらけでしたから、警戒してしまうのは当然じゃないかと思うんですが、結果的には現状維持、というか、3月に決定した金融政策でしばらく様子見します、の一言で済んでしまう内容でした。 例によって、というか、記者会見で飛び交う記者の質問は円安に関する内容ばかり。他に聞くことないのかよって感じ。 1人だけ極めて真っ当な質問している方がいましたが、他はばかばかしい質問ばかりでしたね。 一番ひどい質問はこれです。円安のせいで海外出張してる人たちが現地の物価に苦しんでいることを取り上げてた人がいたんですが、これを日銀のせいだと噛みついていました。 記者ならもうちょっと勉強してほしいですよね。私ですら日銀は為替の番人じゃないことくらい知ってますよ。 日銀は一言でいえば国債金利の調整など金融政策で国内の物価の安定を図るのが仕事でございます。海外出張してる人がどうこう、みたいなミクロ視点ではなく、もっと幅広いマクロな視点で経済を見なくてはいけない訳でございます。 ミクロな視点で何とかしろというなら、知り合いの政治家にでも言って何とかしてもらえって話ですよ。日銀に喰らいつくとか頭がおかしいんじゃないの?としか言いようがございません。 質問する記者たちがこんなのばかりですから、出てくるWEB記事もひどいものばかり。 SNSで記事にツッコミ入れてる人いましたね。ちゃんとわかってる人はわかってるんです。 株をやってる人は日経新聞読んでる、みたいなイメージの人、多いと思いますが、あんなの読んでも洗脳されて頭が悪くなるだけです。 経済記事以外の記事は良いんですがね…。 ですから、株やってる人のほうが、日銀の役割とか、貨幣のこととか、経済のこととか、ちゃんとわかっているようでわかってないって人が多いんじゃないかな…。 誤解している人多いけど、「経済」って経世済民の略ですからね。経世済民の意味を調べてみてください。今の日本経済って明らかに逆行してるし、経済の真の意味と逆行している記事ばかり出てくるでしょう。だから新聞なんて読む意味ないと私は思うのです。 さて、この先の相場の予想ですが、日銀のスタンスが予想外にハト派的だったことが確認されたので、個人的には相場は一旦底入れした、と見ていて、取りあえず日本株に関しては大きな懸念が一つ取れて反発待ち。 ただ、海外要因で荒れる可能性がまだあるので、そこだけ注意したいかな…ってところ。 もしも海外要因で大きな下げが来たら、そこは迷わず「買い」のスタンスで良いのだろう、と私は見ています。 もし今の水準から更に下げたら、確定拠出年金で3度目の買い注文入れるつもりでございます。 個別株については、先週の押し目買いでもうほぼほぼ余力全て使い切ってしまった状態です。 買い余力殆ど残っていないので、買い増しするにしてもせいぜいNTT(9432)くらいしかないかな…といったところ。 すなわち、それだけ私は個別の日本株には強気スタンスってことです。 強気の根拠は…ないけどね(笑) ​ グローバルニッチな日本の超優良企業株 株式投資初心者が絶対に知っておきたい[本/雑誌] / 千竃鉄平/著​ ただ、一つだけ言えるとしたら、数年に1度くらいの周期ですけど、日本のグロース株が妙に強いなあって年って、ごくたまーにあるじゃないですか。直近では2017年の晩秋頃と、2020年の秋半ば頃にそれぞれ高値をつけています。 日経225に採用されているような有名どころのグローバルな大企業の株はあれだけ上昇して、グロース株はどんなに業績良くても完全に無視されたどころか、下がる一方な状態でした。 でも今が大底付近、と考えると、そろそろ目覚めてきてもいい頃なのでは…って気はしてるんですよ。 だから売らずにむしろ買い増ししてじっとこらえて待ち伏せしている、ってのはあります。

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