2015/11/16(月)05:03
厚口専科 DAIGOの手帳 閃くメモは脳の状態を紙に定着させている。
厚口専科というDAIGOの手帳を見つけた。浅草橋のシモジマで、561円(税込)で買った。定価は800円(税別)だ。256枚、512ページある。かなり厚い。文庫本2冊分以上である。なんとなく自分の手帳やメモの使い方がまとまってきた。ダイスキン(ダイソーのモレスキンの様な手帳)は、192ページある。概ね3ヶ月で1冊を使用するサイクルができていた。紙がないときになんでも手元に置いて書き込んでいる。
何気ないメモが何かを生み出していることは薄々気がつき、感じていた。そこで何が起きているのかがよくわからなかった。メモは、その時の脳の状態を書き表す。だから、メモから、その時のモヤモヤとした何かが、再び蘇る。
そして、メモという行為が、次の発想の足がかりになっている。そこから次の発想が生まれていく。
もったいないように見えて、ノートや手帳は、あえて書き込むスペースを残すこともわかってきた。メモを見て閃いたことを書き、さらに、時間を置いて頭の中で発酵したことを決定事項や、企画案として書き込む。人は、罫線に沿って思考し、スペースを埋めようとアイディアをひねる。だから、3本線のようなものを引き、メモ、発展、決定などとスペースを割り振ると、脳はそのような思考をはじめる。
そのため、見開きに1つの案件を書き込み、少しだけ書いたメモのような発想が、その後、見開きいっぱいに、アイディアとして広がることになる。岡田さんが、あえてなにも書かないスペース(ページ)を空けるのは、アイディアを呼び込む、引き込むためのスペースを作っている。未来の予備ページとなる。
だから、厚口専科は、見開き1つとして256件の案件を処理できる可能性がある。(当然、営業先や、会議などのメモも入ってくるので、256件のアイディアとはならないが。)今のところ、ダイスキン手帳は3ヶ月で新しいものに変えているが、見開き使用にはしていない。
スペースがアイディアをひねり出す。人の思考は書いた文字に左右される。 中公さんは、無意識のメモ行為で書かれた文字は、その時の脳の状態も記録することを指摘されている。つまり、モヤモヤとした発想を、とりあえず、メモしたときの筆跡や、書き方などが、知らずにその時の脳の状態を書き込んでいる。メモ行為が、文字だけではなく、その時の脳の状態も紙に定着させている、という視点は、なんとなく感じていたが、指摘されてはっとさせられる。だからこそ、見開きに1単語でもいいから、その発想も埋め込むような走り書きの一言が後で、さらなるヒラメキや、企画、行動などの決定事項に発展していく。 なので、厚口手帳のような分厚い手帳に、ヒラメキを書くことは、未来のどこかにつながっている。そこに追記を書き込むことで、より進化した思考のまとめや決断、まとまったアイディアなどに発展する。