2015/12/25(金)07:34
小坂忠 ほうろう 小岩栄光キリスト教会でクリスマスコンサート開催
小岩栄光キリスト教会で、クリスマスコンサートが開催された。
ゲストは、小坂忠さんである。
小坂忠さんは、細野晴臣さんとエイプリールフールというバンドを結成していた。
エイプリールフールには若き細野晴臣さんがいた。これが後のはっぴいえんどに続く。
そして、小坂さんがクリスチャンになる前に製作した「HORO ほうろう」は、日本語R&Bの名盤となっている。
J-POPの歴史の中で、R&Bテイストを日本ポップスに取り込んだ最初のアルバムだ。
(R&Bをそのまま演奏していたのは、ミッキー吉野さんが在籍していたゴールデンカップスなどだ。)
サポートメンバーが凄い。
細野晴臣さん、鈴木茂さん、林立夫さん、松任谷正隆さんを中心とした、ティン・パン・アレーが演奏をする。
バックボーカルには、吉田美奈子さん、大貫妙子さん、山下達郎さんも加わる。
キーボードのサポートには、鈴木(矢野)顕子さんも加わる。ストリングスアレンジは、矢野誠さん。
日本の音楽シーンを作り上げる重鎮の若き演奏の記録でもある。
それらの演奏をリマスター採録し再度、円熟の境地でボーカルを吹き込みなおした「HORO2010」というアルバムが出た。http://www.110107.com/mob/news/newsShw.php?site=OTONANO&ima=3424&cd=TP00017
演奏は、当時のままである。
ティンパンアレーという音楽集団がいかに高度な音楽演奏をしていたか、新ためてリマスター録音で確認できる。
アレンジがすごい。
ジャケットを見てうちの子は、「昔の音楽?」と口にしていた。
確かに、昔のアルバムに見えるかもしれない。
また、歌詞の中に、昭和言葉が散在している。
「ほうろう」「風来坊」「首ったけ」「しらけちまうぜ」
いまでは使われない言葉もある。
そんな言葉の歴史記録も含めて、演奏の質を再度細かく確認すると、細野さんや鈴木茂さんのアレンジプレイや、吉田美奈子さんなどのパワフルなボーカルが確認できる。
最近、小坂さんは主任牧師の役職をおりて、宣教牧師となり、自由に全国を伝道出来るようになったそうだ。
そして、バンド活動としては、2010年のフジロック出演のため、完熟トリオを結成した。
メンバーは小坂忠さん、鈴木茂さん、中野督夫さんの3人となる。
中野督夫さんは、センチメンタル・シティ・ロマンスのボーカル、ギタリストだった。
小坂さんは、音楽活動をしているため、普通の人が入れない場所へ行くことができる。
医療的治療を必要とする少年院や、余命3ヶ月の病院などだ。
そういったところでゴスペル(福音)を歌い、伝えていく。
ある意味、本当に格好いいおじいさんだと思う。
また、娘のエイジアさんと、アーサーホーランドの娘のローレンさんとユニットを組んでアルバムを出した。こちらも素敵である。
小坂さんの『NOBODY KOWS』は、ロックなゴスペルである。一番気に入ったのは、6曲目の『いつか見た夢』。この曲の歌詞は、フットプリント、あしあとという話がベースになっている。http://home.interlink.or.jp/~suno/yoshi/poetry/p_footprints.htm