2016/11/25(金)06:25
山梨県富士吉田市 吉田のうどんの違い 機織り男性うどんと、富士山信仰御祓うどん(湯盛りうどん)
吉田のうどん べんけい
http://benkei.client.jp/index.html
(べんけいは、下吉田なので、機織り男性うどん系列になる。)
富士吉田は、新宿から100キロメートルぐらいにある。
その距離に、温泉、富士山、吉田のうどんと日頃の都会生活の淀みを気分転換できる環境が沢山整っている。
その富士吉田のレトロな町並みに楽しさを感じた。
基本吉田のうどんは、お昼の営業となる。
なので、夕方4時頃に食べたくなったとき空いている店は限られる。
「べんけい」、「さいぐさうどん」、「丸政」、「道の駅富士吉田」などだろうか。
後は、5時とか5時半に始まるところもあるが、おおむね、昼営業となる。
べんけいの肉うどんは、あっさりとした醤油ベースのスープで、うどんも噛みやすい固さだった。柔らか目で、噛みきる格闘は無かった。
付け合わせの唐辛子代わりの「すりだね」という薬味が最高に旨い。
山椒とゴマなど混ざり、うどんを食べる際に味に締まりが生まれる。
山椒の柑橘テイストを含んだ味が自分好みである。
吉田のうどんが、なぜ、固いのかが手にしたリーフレットに説明が書かれている。
昭和の初期に機織り産業が盛んで、女性が働く手を止めたり、汚れないようにと、男性が、うどんを打ち、腹持ちを良くするために食塩を入れたりして、今のような歯ごたえやこしのある固いうどんが主流となっていったそうだ。
特に下吉田地区では、東京からの機織り仲介業者にお昼にうどんを自宅の居間を解放して提供するスタイルが発達した。
また、富士山信仰の拠点となる上吉田地区では、穢れない白いうどんを茹でた汁に入れて「湯盛りうどん」として提供していたそうだ。
ということは、富士吉田の吉田のうどんは、機織り男性うどん系と、富士山信仰御祓うどん(湯盛りうどん)系の2系列があることになる。
その違いを心して味わいたい。