野球の神様
ジャイアンツのエース「桑田真澄、18番」。彼の著書を借りてきた。タイトルは「心の野球」。今年の6月に出版された、まだ、新しい作品である。ワシは桑田が好きだ。大好きではない。本の内容は桑田の人生哲学書である。「人間は常に努力をしなければいけない」そして、努力をしていればきっと「神様は最善の結果を与えてくれる」のだ。桑田の野球人生は試練と挫折の繰り返しだった。しかし、桑田は腐らず、コツコツと小さな努力を積み重ねた。そんな桑田の姿をみていた「野球の神様」は2度の大怪我からの復帰や、念願のメジャーリーグ行きを手助けしてくれたのだそうだ。「人生はいい事ばかりはありゃしない。 むしろ、悪いことしか起こらない。 上を目指すから、つまずくし、凹んだりする。 悪いことを当たり前だと思っていたら、何事にも感謝することができる」そして「野球の神様」は、時々ご褒美をくれるそうなのだ。ワシは桑田が好きだ。大好きなわけではない。一昨日の現場は田んぼで、途中から雨が降り出してもう、足元はズルズルで滑るし、作業ははかどらないし、作業服はドロドロだし。もう、散々だった。でも、ワシは空を見上げて言ったね。「野球の神様、ありがとう」もちろん微笑みも忘れずにね。そしたら、現場を出る間際に施主の奥さんが「雨の中、大変でしたね。これ、食べてください」と言って、あったかい缶コーヒーとドーナツを2つ渡してくれた。「・・・か、神様・・・」昨日は、福山で2現場あった。ただし、2現場目はイマさんが合流してくれたので、2人で猛スピードで片付けたので、13時30分に仕事は終わった。2人で現場を後にして高速道路で岡山まで帰ろうと走り出して間もなく会社から電話が入った。「kさんが現場でトラブルになってるんで、急いで回ってもらえませんか?」という内容だった。が、話を聞いてる途中で変なサイレンが聞こえてきた。「ウ~ウ~ウ~! 岡山ナンバーの車! 左に寄せて止まってくださ~い!」ありゃりゃ? 捕まっちゃった!ポリスメンがとぼけた口調で「お急ぎでしたか~?ちょっと、パトカーに乗ってくださ~い」だとさ。ケータイ違反、1点減点。罰金6000円。青切符を握り締めてパトカーから降りたワシは空を見上げて言ったね。「野球の神様、ありがとう!」高速道路のサービスエリアで一服。会社からの電話を引き継いでもらったイマさんにトラブルの状況を聞いたら、「なんかな~、トラブルはすぐ解消したから、もう、回らんでええんじゃと~」えええ~~??? なんのこっちゃ???「もう、なんとも、言いようがねぇな~。」と慰めてくれたイマさんがおにぎり2つとミネラルウォーターを買ってくれた。「・・・か、神様~~~!」なんか・・・苦労とご褒美のバランスがおかしいんじゃけど・・・。ワシは桑田が好きだ。そして、野球の神様も、好きな気がする。