あんたがいない夜

ちょっぴり感動したわ。ガッツ石松。現在、テレビで見ることのできる石松は、かなりコワれたオッサンでしかない。笑えないダジャレを繰り返し、相手の語意を理解せずに、かなり珍奇な発言を真顔で主張し続ける男。それが石松のイメージだった。まあ、多分本質的にはそのまんまだと思うけど。

で、今日の昼にテレビで石松のボクサー全盛時の試合が放映されていた。世界タイトル5度目の防衛戦らしい。この試合、石松は13キロの減量をしてのファイトだった。今では懐かしい15回戦だ。石松はスタミナ不足が懸念されている。が、巧みなスゥエーで相手の突進をかわしつつフック、ストレートと明らかにKO狙いのパンチを放つ。コンビネーションなんかしない。こんなボクシングは見た事ない。すっごいオモシロイ。おまけに石松は上手い。相手のパンチを拳一個分でよけていく。ロープの使い方も素晴らしい。勝負は14回。軽～く、スゥエーしながら相手が前に出てきたところに会わせて右アッパー。一発で決まった。ノックアウト。スッゲ～おもしろかった。

勝利者インタビューで「石松さん。13キロの減量でスタミナが心配されましたが・・・」と聞かれたヤツは「ええ。3回ぐらいでキツかったけど、クソッタレ！こんな奴に負けてたまるか！と思ったんだよね」
こないだも大晦日に格闘技番組が3っつもあったけど、やっぱりプロなんだから、この「クソッタレ！」って気持ちが見たいわな。ファンとしては。

いいね～、石松。やっぱり、ちょっとコワれてるけどね。