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あんたがいない夜

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2004.01.31
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なんかなー。っていう感想じゃわ。

吉川英治歴史時代文庫46「平の将門」。全478ページ。

「将門は著者の最も食指を動かした人物の一人である。反逆者としての歴史の刻印を除きたい気持もあったが、純粋で虚飾のない原始人の血を将門にみたからだ。都にあっては貴族に愚ろうされ、故郷では大叔父国香に父の遺領を掠められ、将門はやり場のない怒りを周囲に爆発させる。それは天慶の乱に発展し、都人を震撼させる。富士はまだ火を噴き、武蔵野は原野そのままの時代だった。」(吉川英治/原文まま)

桓武天皇の血統5代目の父・良持は板東地方の大地主だったが、年若くして歿したため、遺産の横領を画策する叔父・国香の計略をもって京へ追いやられてしまう将門。京の都で出会う、貞盛、繁盛兄弟。藤原純友。そして八坂の不死人。彼らの言動の全てを善意と受け止め、また信じる将門はあまりにも愚直であり哀しすぎる。故郷に帰り奪われた父の所領を取り戻すために戦いつづける日々。次第に病に冒されていく体。危篤状態を経ての精神的変化。残虐性を帯びた性格に、ある種の精神病を想像させる下りがある。が、なおも将門の愚直は変わらず、天慶の乱に至るまで人を信じきっている。側近の謀により「新皇」に祀り上げられた事により、いよいよ朝敵の烙印をおされてしまう。勝ち目のない戦に先陣を切って突進していく将門は、敵矢を顔に受け、ついに倒れる。その生涯は、まるで板東平野を吹き抜けた一陣の風のようじゃと思ったわ。

こんな筋の話よ。なんか盛り上がりのない作品じゃわ。将門の純粋さを強調するあまりに、全体を通しての減り張りに欠ける著になってしまったなぁ。所謂「将門伝説」といわれる「首がひとりで飛ぶ」とか「祟りがあった」とかいう大見出ししか知らんかったから、拍子抜けしちゃったわ。もっと、勉強せんとおえんな~。





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Last updated  2004.02.01 09:14:21
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