あんたがいない夜

10月1日。　

小雨そぼふる日曜日。

散歩がてらに、ブラリ。ブラリ。

総社市で開催された「れとろーど2006」というイベントに行ってきたのよ。



桃太郎伝説の鬼が住んでいたといわれる
「鬼ノ城」なる遺構があることで知られる
岡山県総社市。

大型ショッピングモールの急増により、
激しく過疎化の進む古い商店街を、
「なんとか活性化させたい」という若い有志達の情熱で
去年より開催されている
有形無形文化財再生イベントだよ。


総社在住の鉄アーティストのH田さんからの繋がりで
今回、初めて参加させてもらった。
実際に商店街をあるいてみるまでは、
特別、期待していたことなんて何もなかった。
だって、総社の商店街ったって、もう、随分寂れてるのも知っていたし、
手に入れた案内パンフにも気になるトコなんてなかった。


でも。

でもさ。

ひととおり、商店街を歩いてみたら、
「宝物」が、いっぱいあった。
あったんだ。

それは、お店の人たちだ。
総社の町の人たちだ。

とっても温かく喋ってくれる。
ボクの心が豊かになった、気がした。

駐車場で店を広げている骨董品屋さんでも。
紙芝居ふうの看板のピタ屋さんでも。
古い倉庫を片付けた即席の喫茶店でも。
民家を開放しての、アートギャラリーでも。
街角のコロッケ屋台でも。
「宝物」がいっぱい落っこちてた。
そして、ボクは、それらをいっぱい拾った。


来年もボクは、きっとこの商店街に来るだろう。

たった２日間しか開催されないイベントだけど、
素敵な「宝物」がいっぱい見つかるはずだよ。



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でね。
総社ってとこは、昔は薬売りが盛んだったんだって。



こんな薬を、



こんな恰好で、売り歩いてたんだって。



ちょっと、ヤバくね？