革モノ作り④レザーのボストンバッグができるまで
12.貼り合わせ各パーツを立体に張り合わせます。革鞄は外縫いのものと内縫いのものがあり、外縫いはマチ部分の革パーツの縫い代が外側に出ているタイプ、内縫いはマチ部分の縫い代が内側にあるタイプです。(↓これは以前作った外縫いのバッグ。外縫いはカッチリしたタイプの物が多いです)外縫いと内縫いでは作り方の手順が違います。今回のボストンバッグは内縫いです。内縫いの場合、布の袋物などと同じく、中表で縫って裏返す方法で作ります。まずはマチ部分が外側に出るようパーツを貼り合わせます。そのままでは接着剤がのらないので、接着剤をのせる部分をヤスリで削って、糊付けします。13.縫い付け接着したところを糸で縫います。私の場合、全て手縫いです。今回は玉縁を入れているので、縫い代の厚みは漉いてあっても6ミリほどあります。指で一目ずつ玉縁の位置を確認し、菱ギリで穴を開けながら縫い進んでいきます。今回の革は床面(革の裏面)がとても綺麗でそのままスエードとして使えるため、床処理剤だけで裏地は付けずに作ってます。縫い終わった状態。縫い代はバイアステープでカバー。後はこれを裏返せば本体部分は完成・・・ですが、初心者さんが革の厚みや固さ、裏返し口の大きさを見誤って内縫いのものを作ると、え?!ウソ!裏返せないんだけど!!!!という悲劇が起こってしまう場合があります。裏返せなかった場合は何ともなりません。ムリに裏返そうとグイグイやっても、革を傷めるか壊れるのがオチです。潔く諦めて、分解→作り直しor再利用の方向で考えましょう。ちゃんと裏返せる時も、革に変なシワを入れてしまわないよう、時間をかけて左右均等に丁寧に裏返していきます。内縫いの鞄作りで一番ワクワクする瞬間です。その後、内側からカドや縫い代部分を整えて本体完成。金具で別に作っておいたハンドルをとりつけたら・・・じゃじゃ~ん!!お~!!試作のかいあって、思った通りのシルエットで出来上がりました。サイズ感はこんな感じ(え?想像以上にデカい?)夫婦で2泊3日の国内旅行想定のため、大きいサイズで作ってます。後は引手やネームタグなどの小物を作って完成です。おつきあいありがとうございました。