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カテゴリ:スイスダークサイド
ジュネーブは物価が高い。
その原因の最大の要因は 高すぎる人件費 にあると思う。 ヨーロッパはどこでも、人に何かしてもらうサービスというものが日本よりも高価。だからイタリアでは立ち飲み150円のコーヒーが席に座って給仕してもらうと価格3倍に跳ね上がる。 ジュネーブでは、しかし人件費はイタリアの比ではない。 例えば学生のバイト料。大学生なら時給27Sfr.(約2500円)は当たり前。単なるベビーシッターやフィリピーナメイドでも普通は25Sfr.。 日本で無料のGパンの裾上げさえ有料(普通クリーニング店でしてもらう)で、2000円なら安いほう・・・。これなど殆んど人件費だろうから、その高さがうかがい知れる。 けれど、これらは単純労働なので、まだ安い。 特殊技能の人件費だとどうなるか・・・。 例えば、ジュネーブでピアノやバイオリンを習おうものなら、楽器店併設の音楽教室へ行ったり、音大学生に家に来てもらうくらいでも、1回1時間で60Sfr.~80Sfr.(5500円~7300円)。月謝でなくて一回の価格。月にすると、たかが子供の趣味のピアノでも、3万円くらいかかる。 ちなみに、ジュネーブから車で1時間半、ジュネーブ人も時々買い物に出かけるお隣フランス第二の都市、リヨンのミュージックスクールを調べたら、子供のバイオリンのグループレッスン1回30分で1か月28ユーロ(約4000円)。近くならこっちに通いたいが、1時間半はさすがに無理(^^;)。 これは音楽に限ったことでなく、室内の工事なんかでも同じで、人を呼んで修理などしてもらうととっても高い。 でも、高くてもキチンとやってくれるならまだいい。 ところがジュネーブでは、必ずしもそうではない。 ジュネーブに越してきたとき、食器洗い機を入れた。そのとき水道屋が来たので、 「バスルームのビデはいらないから、洗濯機をビデの場所に移したい。」 と思い、現場を見てもらったら、300Sfr.(28000円)くらいでできるとのこと。出費だと思ったけど、生活しやすくなるならと、大家さんの許可も取って件の水道屋を呼んだ。 ところが、できるといったくせに様子が変。フランス語でわからないので、知人に電話で通訳ヘルプをたのむ。すると、 「配水管が下でなく横だからその部品が無い。今日は無理」 と言っているらしい。 実は我が家はここに越す前、日本で家をリフォームしたばかりであった。 トイレもやり直し、そのときに、トイレの配水管が横か縦か確かめるのは工事前の基本中の基本で、しかもそれは、便座より低い位置に外から見えている配管が横向きにあるかどうかというだけだから 素人でも一目でわかる ことを知っている(-_-;)。 「この前見たろうに。わかった。いいよ、用意して出直してきて。」 電話ヘルプ知人経由で伝えると、価格は450Sfr.で、(自分の確認ミスで)何もしていない今日の料金が150Sfr.だと言う。 え~? それは無いんじゃないの!? 苦情を言ってタダにさせようにも、さすがにそんなことを電話ヘルプ知人にお願いするわけにもいかない。相手は英語ができないしこっちはフランス語ができない。どうしようもなくて、ムッとしながらも払った。勿論次回は無し。 この話をしたら、大方のジュネーブ在住日本人は「あるある」って反応だったので、こういうのはウチだけの話ではないらしい。 ジュネーブで工事を頼むと、フランス語で苦労して電話した挙句、いつこれるのかの返事をすご~く待たせれ、いい加減な工事をされた上、非常に高額な料金をふんだくられ腹が立つだけ。というのが大方の見解である(笑)。 人件費高いんだから、内容もそれに見合ったものにしてもらいたいよね~(-_-;)。 ちなみに、ハウスキーパーとかも結構いい人を見つけるのが難しく、人件費に見合った働きをしないことも多いそう。何だかね・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月22日 19時59分40秒
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