そんな風に悩んでいた矢先・・・。
幼稚園にいた唯一の日本人の友達が帰国することが決まったのです。
次男はかなりショックだったようで、友達が帰国する頃には、とうとう、
「お昼休みは家に戻りたい。」
とか、
「早く日本に帰りたい。」
と、しきりに言い出すようになってしまいました。
次男にとっては、休み時間にこの日本人の友達と日本語を話して遊べるのが、唯一の息抜きだったのでしょう。
そう思えば、最近学校のこと具体的に話さないし・・・。
考えてみれば、英語ができない子も多いインター校とは違い、現地校ではクラスの中で
「自分だけが、みんなや先生の言うフランス語がわからない」
のです。それを8ヶ月も続けてきたわけですから、本人はとても大変だったに違いありません。
もう少し大きいお子さんの話ですが、現地校でフランス語が全くわからず、心を閉ざし、精神的にかなり危ない状態になり、ついに学校側から帰国、もしくはインターへの転校を勧められたという事件も身近にあったので、本当にそうなってからでは遅いと思い、親の方も決断した次第です。
9月から転校したインターは、お兄ちゃんとは校舎は違いますが、手厚い英語フォロークラス(EAL)があり、そのクラスでは日本人のお友達も5人。
フォロークラスでは、日本人の子ども同士で日本語で相談しながら作業をしても構わないし、家での勉強も、
「英語習得のためにも、母国語の基礎が最も大切です。今は学習も読み聞かせも母国語で結構です。」
と言われていて、次男は毎日日本の絵本を読み聞かせ、自分でも読む練習。親の負担感もありません。
クラスでも、英語圏以外の出身で、全く英語ができないという同じ境遇の子が沢山いるし、
「自分だけが言葉がわからない」
という状況でなくなり、本人も気が楽になったようです。
学校から毎日とても楽しそうに帰ってくるし、本人も丁寧にフォローしてもらえるためか、英語を覚えようという意欲もかなり出てきたらしく、転校1ヶ月にして「クラスは?」「名前は?」「先生は?」等の簡単な質問に英語で答えられるようになっています。
現地校は残念ながらやめることになってしまいましたが、1ヶ月たってみると、本人にとってはインターの方が良かったのかな~と思います。
勿論、現地校でも良い先生や良いお友達に恵まれ、楽しく通っている日本人のお子さんはたくさんいます。
逆に、インター校の英語の勉強が辛くて、現地校へ転校した日本人のお子さんもいます。どちらの学校が必ずいいと言い切れる話ではありません。
海外では先生と意思相通が難しいこともあるし、相談する人も限られていて、結局両親が子どもの様子を注意深く観察し、変化があったら早めに良く話し合って後悔の無い選択をするしかありません。
でも、今回、「早く日本に帰りたい」と言わせるような状況に子どもを置いてしまったこと・・・。
何だか責任感じました(-_-;)。
あ、ちなみに、「早く日本へ帰りたい」とは、すっかり言わなくなりました。