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カテゴリ:からだ
今にして思えば、私はすごくまともな健康観を持った親に育ててもらった。ありがたいことだ。予防接種も最低限しか受けていないし、風邪薬やなんかを飲まされたこともない。そしてそれは当たり前のことだと思っていた。それがそうでもないということに、最近は気付いている。 周りの人は、頭痛や生理痛にはすぐさま鎮痛剤、風邪っぽくなってきたらすぐさま風邪薬、風邪がひどかったら病院で注射、というのが当たり前なのだ。問題だと思う。すごく問題だと思う。 おまいさんは風邪で死ぬかね?俺は8度台ぐらいまでなら動けるし仕事もできるよ。動けなくなったら寝てればいいだけのこと。体は必要だから熱を出してるのだ。解熱剤で熱を下げるなんて勿体ない。ウイルスがうようよしていても、健康な人は感染しない。感染するほど体が弱っていた、というだけのことだ。重ねてきた無理を一気に大掃除するために、熱は出るんだ。ウイルス退治ついでに、熱はいろんなものを一掃してくれる。今までずっと解熱剤を使っていた人がいたら、一度試しに放置してみるといい。熱が出て、汗が出て、自然に治った体はすごくすがすがしいもんだよ。 生理痛なんかだって同じ。死ぬほど痛い、我慢できない、という人は、何かしらシモ周辺に問題があるから痛いわけで。痛いちゅーのは異常を知らせるサインでしかない。検査するなり何なりして、体質を改善しなきゃならんのに、鎮痛剤で痛みだけ止めても意味がない。 頭痛だって例えば目の使いすぎであるとか、肩の血流が悪いとか、ひょっとしたら何か重大な病気だとか、原因があるから痛むんだ。あーパソコンやりすぎたなーとか、運動不足だったなーとか反省したり、身に覚えがなければ病院で調べてもらうとかするべきところであって、薬で痛いの止めたって仕方ないんだってばさ。 小さな不調を薬で抑えることを続けていたら、解消できなかった不調が積み重なって、いつか大きな病気になって出てくるかもしれない。その方が怖くない?薬は根本原因を取り除いてくれるわけじゃないのだ。ただ抑えて、その場をしのいでくれるだけ。 そもそも薬は毒物だってことを忘れちゃいけない。どうしても必要な場合は仕方ないけど、ちょっとしたことですぐ飲んでいては、体がかわいそうだ。肝臓が黙々と解毒してくれているのをちょっとは考えよう。 なにも薬を一切使うな、というわけじゃない。倒れても事故に遭っても救急車を呼ぶな、とかいうわけでもない。ただ、みんな簡単に薬を使いすぎだと思う。医療費のムダであるよ。もうちょっと自分の体を信用していいんじゃないかい?と、俺はちょっと怒ってるのでした。風邪ひいたら「よっしゃ大掃除!」と思う俺の感覚は真っ当だと思うよ。
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