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カテゴリ:こころ
誰かが好きなら、その人になってしまえばいい。その人を自分の樹にくくりつけて搾るだけ搾り取って捨てるより、その人になってしまえばいい。おまいさんが好きなのがその顔なら、そりゃあ同じ顔になることはできない。だけどおまいさんが本当に見ているものは、その顔のもっと奥にあるはずなんだ。その顔が醸すもの、それをじいっとじいっとよく見るんだ。そしたら何が欲しかったのか、何がそんなに自分を呼んでいたのか、分かるに違いない。その何かに、おまいさんがなってしまえばいいんだ。簡単なことだよ。きっと簡単なことだよ。その顔が醸すもの、その声が運ぶものを、自分で創り出してしまえばいい。搾り取ろうなんて考えは捨ててしまえばいい。その誰かさんはきっと、おまいさんの欲しいものを見せてくれる鏡でしか、ないんだよきっと。
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最終更新日
2004.05.03 01:18:12
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