ふ た こ ぶ

2005/01/29(土)22:18

ごりごりチーン

ロルフィング(9)

ロルフィング。数年前にお世話になった人のところにまた行った。私は当時ヒーリング関係の店でバイトしていて、彼はそこに出入りしていた、すごくよく知ってる人なのですっかり信頼している。密室で下着姿で痛い痛いことをされるんだからよっぽど信頼してる人にしか頼みたくない。 着いたらまず茶を飲みながらお喋り。近況報告しつつ今後のセッションの流れなど決める。そして服を脱いでまっすぐ立ち、前後左右から姿勢チェック。前後左右が終わったら部屋の中を何往復か歩いて、歩く姿勢もチェック。前に一通り矯正してもらったので大きな問題はないが、重心が少し右に偏っているとのこと。鎖骨と肩甲骨の動きも悪いらしい。ここでは大まかなバランスを見て、あとは実際に施術しながら細かいところを見てもらう。 そしてワザ開始。仰向けになり、お腹にみぞおち、鎖骨周辺や肩などを細かく動かしたり呼吸したりしてチェックしつつ、ゴリゴリしてもらう。基本的にはまず、手や肘で軽く押された状態から始まり、こちらが息を吸い込んだりその部位を動かしたりすることを繰り返すうちにどんどん手がもっと深いところに到達する感じ。息を大きく吐きながらストレッチするとどんどん筋肉が伸びていくのと似ている。しまいには「はい、いま触ってるのが胃の出口」とか「これが肋骨の裏側ね」とか信じられないような深さに達している。痛みの程度や種類は場所によって全然違って、痛気持ちいい部分からただ単純に痛い部分、痛くすぐったいのやら痛怖いのやらバラエティー豊か。何にせよ痛みというものが体にネガティブな記憶として残ってしまうことを私は避けたいので、いちいち心の中で押されている部位に向かって「これはいじめてるんじゃなくて、調子よくなるように調整してもらってるんだよ」と話しかけている。ちょっとバカみたいだけど、その方が体も安心してくれるような気がして。 前にも書いた「魔の左股関節」はやっぱり軽く触られただけで痛くて怖くてくすぐったくて、手に負えなかった。右はぜんぜん大丈夫なのにねー。左となると、肉体的な次元を超えて私の存在そのものが侵されているような、どうしようもない恐怖を感じるのだ。仕方ないので、軽く手を置いてもらったまま世間話などして、だましだまし施術してもらう。なんとか右とのバランスが取れるところまで漕ぎつけた。得体の知れない恐怖は、自分で少しずつレイキして解消していこうと思う。原因が分からないので他のアプローチを思いつかない。 今回の大きな収穫は、ちかごろピラティスなんかで何かと話題の「大腰筋」の動く感触を実感させてもらったこと。体の芯に近い部分の筋肉だ。ここが活性化すると代謝も上がるし、もちろんダンスなんかでもより深い動きが可能になるらしい。普通に仰向けに寝た状態から片脚の膝を立てるように起こしていくのだけど、このとき太腿の筋肉を使わないように、かかとを引きずってそろりそろりと動かす。ええー太腿使わないなんてそんなー、と思ったが動くもんだね。このとき使っているのが大腰筋。私はどうやら普段脚を上げるとき、大腰筋よりも太腿の筋肉をメインで使ってしまうために腿がもりもりマッチョになっているようだ。階段を上る時なんかも腿に力が入らないように気をつけてみると、腹の芯から振り子のように脚が出て行って楽に上れる。もちろん平らなところを歩く時も。私はこれから大腰筋強化キャンペーンに入りますよ。本なんかで読んでもいまいち感触が掴めなかった大腰筋、お会いできて嬉しいです。さよならマッチョ。 セッションの終わりはちょっとしたクラニオで〆。後頭部や仙骨に手を置いてもらっているうちに眠っている。というかその前の痛い段階から半分寝ているのだけど。痛いのにリラックス、不思議な状態。 全部終わったらまた立って、前後左右から姿勢チェック。歩く姿勢もチェック。鎖骨や肩周辺のこわばりが解消して「見た目が一回り小さくなったよ」と言われた。肩幅が男子並みな私には朗報。歩いた感じも「ちゃんと骨盤から動いてるね」ということで上々。何より自分の実感として、立つにも歩くにも「ふわっ」とした感じで、脱力してるのに安定感があって心地好い。そしてまた茶を飲んでお金払って終了。いちまんにせんえんなーりー。チーン。 ちょっと高いけどね、そして恥ずかしがり屋さんや極度の痛がり屋さんにはキツイかもしれんけど、私これだけの成果が上がるなら大納得でお金出すよ。一時的な効果じゃないから、一生の財産になるしね。私は数年前の10回シリーズのセッションで、きっつい慢性の肩凝りから解放されたし(これが一番の収穫)自分の体の感覚に対してすごく敏感になった。みなさーん、高い金払ってエステなんか行くよりはロルフィングですよー。

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