ふ た こ ぶ

ここ数日、不思議なぐらい甘いものが欲しくならない。しばらく干し芋や干し柿、干しイチジクなんかを食べていたのだけど、それすらも。それでついつい調子に乗って本棚から「禁煙セラピー」を取り出し、一気に読んで「行ける！今なら行ける！」とか思って禁煙に挑戦したんですけど、あっけなく数時間で挫折しました。でもいい傾向、だと思う、久々に挑戦しようとしただけでも。そして本当に近いうち、タバコをやめられるような気がしている。

久々に禁煙セラピーを読んで思ったのだけど、砂糖とタバコは同じだね。禁煙セラピーという本のすごいところは「タバコが不安を鎮めてくれるのではなく、タバコを吸うことによって不安になる、そしてそれが次の一本を吸ったほんの一瞬だけ、鎮まったような気がするだけ」というタバコのトリックを暴いているところ。タバコを吸う人は、生まれて初めての一本を吸った瞬間から「次の一本がないと不安」という罠にはまっている。最初は微弱な、気付きもしないような不安感。誰も「タバコを吸ったせいで不安になった」とは気付かず、タバコがとても気分を楽にしてくれるもののように感じて、どんどん深みにはまってしまう。そしてあっという間に、タバコなしでは生きることができなくなる。

そう、タバコを吸わない人には全然分からない話だろうけど、スモーカーが「あっ、もう手元にタバコがない！」となった時、また飛行機などタバコの吸えない空間に長時間いる時の不安ってかなり激しいものなのです。そしてようやく一本吸えた時の安堵感ときたら・・・！禁煙を決意した人も、だいたいこの激しい不安感で挫折します。この不安から逃れるためなら一生スモーカーでもいい、肺ガンで死んだっていい、とさえ思わせてしまう力がタバコにはある。

今回砂糖を抜いてみて、ここらへん、砂糖も全く同じだったことがよーく分かりました。「え、そーお？私、たまにしか甘いもの食べないけど別に平気だよ？」というそこのアナタ、それは市販の加工品や調味料、外食メニューなどありとあらゆるものにほぼ必ず砂糖が入っているからです。今の日本で「普通に生活」していると、１日３食ほぼ必ず砂糖を摂ることに・・・。つまり、意識していないうちに皆、砂糖中毒なわけです。微量ながらしょっちゅう補給されてるから気付かない。激しい不調も感じない代わり、激しい禁断症状も感じない。私みたいにいったん「徹底抜き」してみると本当に分かると思います。砂糖を食べると、不安になる。その不安を次の砂糖で紛らわしている。砂糖は、麻薬です。

うーん、問題は、砂糖は代替品が色々あるけど、タバコには無いってとこだね。砂糖以外の甘いものを食べることで砂糖はさほど無理なくやめられたけど、そして今や代替品もいらなくなってきたけど、タバコはなー。（ニコチンパッチとかニコレットとかはなしよ、あれは個人的に逆効果だと思う）まあ、このまま食生活を地道に改めていけば、タバコの禁断症状を乗り切る精神力もつくのではないかと、期待してます。ほんっとにタバコやめたいよー。

最近の私のはまりもの、カブの糠漬け。もう何代目なのか数えるのも嫌なほど何度も挫折した糠床を、また始めました。そしてここんとこひたすらカブ、カブ、カブ・・・美味しすぎます。そして塩気のある汁物のおいしい季節、玄米ご飯とカブの糠漬けと味噌汁があれば、あーもー他に何もいりませ～ん！