2011/02/18(金)23:57
アッシーだうん
16日(水曜日)、ショータンを病院へ送って行った。
午前10時半に入院手続きをして、キャリーに乗せた荷物を七の病室まで運び、ロッカーや整理ボックスに仕舞った。面会室兼食堂と同じ方を向いた窓から陽が入っていた。4人部屋で、ショータンは入口側だった。各部屋に洗面台とトイレが付いている。
看護師に、身長、体重、体温、腹囲を計ってもらった。腹囲を計ってもらっている時横を通った窓側の人に、ショータンは「よろしく」と声を掛けた。
「オタクもメタボで?」
「いいえ。わしは胃が悪うて来てますねん。この前糖尿で入って、それは良うなったんですけど、今度は胃です。」
「へええ」
食事指導して貰って、胃が悪くなるというのはおかしい。パジャマの上から見ても、ショータンよりかなり太っている。
「嫁はんも糖尿で入ってましてん。今は家におりますけど、足が悪うて、滅多に来ませんわ。家はすぐそこです。タクシーでワンメーター」
話好きらしいから、ショータンは退屈しないだろう。
こんな人はうちの家伝薬を飲めば、夫婦で代わる代わる入院ごっこしなくて済むのに…。胃潰瘍か胃癌か知らないけど、そんなものはすぐに治る。でも宣伝はしない。病院が好きな人は、病気はドクターが治すものだと信じているから。
キャリーを玄関へ戻しに行って、ついでに売店で私のお弁当とテレビ・ガイドを買った。
ショータンの食事はかなり粗末だった。ほうれん草とにんじんのゴマよごし。大根の輪切り煮つけ二つ。焼いた鮭の切り身。ご飯は家で食べているより少し多い。リンゴ1/62キレ。みんな殆ど味が付いていないということだった。
私なんか、ショータンが食べるのよりしっかり味の付いたものばかり食べているのに、血圧も高くないし、胃も悪くならない。糖尿の気など全くない。好きなものしか食べないから、ちょっと栄養が偏っているかな? と思ったらうちの薬を飲む。22種類のアミノ酸の組成が人間と同じで、その生体はなにが必要か不足かを勝手に選別して、取り込んだり排除したりする。生物はアミノ酸さへ摂取していれば病気しない。アミノ酸は損傷した臓器を修復したり、作ったりする。だから目の周囲にちょっとつけておけば、老眼にも乱視にも白内障にもならない。
1時半に、「帰る」と言って部屋を出た。階下へ降りて、廊下の端にある図書コーナーで本を読んだ。「空を見上げるうたを思い出す町」というような題名の本だった。1冊読み終えてから病院を出た。図書カードが使えなくなるという話を聞いたので、駅までの道の途中で本屋に寄って、文庫本を1冊買った。病院の駐車場と駅の前で、写真を14,5撮った。
橋本の駅まで行く電車は来ず、二つ向こうの三日市までだった。三日市で下ろされ、20分待った。橋本の駅前からバス停へ行ってみたら、15時25分発のバスがある。21分だった。椅子がないから立って待った。来ない。24分。発車10分前には来る筈なのに。バスに乗る人がいないというのもおかしい。26分。時刻表は嘘か!? 暖かい日でよかった。
タクシーに乗った。新米らしいドライバーが、一昨日の雪渋滞の話をした。
「駅前、人もいっぱい、車もいっぱいですのに、道は走れませんねん。午後から、夜中過ぎまでいっぱいでした」
「うちの主人、朝『河内長野の病院へ行く』いうて車で出て、帰って来たのは夜中の12時過ぎでした」
「へええ。あの道は幅が狭いですからねえ」
当分いい話題になるだろう。家のそばまでで1070円だった。
写真は雪の日の梅の花