事件評論・・・・ 黄昏探偵のボヤキ事件簿！！

　私の事務所は、探偵事務所らしくありません。

　庭の片隅に小さなプレハブ作りの一階建てです。

　事務所員は、怖い留守番女性一人だけです。稼げというわりには、あくどい仕事だけはしないでください。

　あなたの過去の業績と歩みに傷がつきますから・・・・と。

　　私の過去なんてどうだっていいんですが、事務所へこられる方で、探偵志望者が多いんです。

　よく聞かれるのは「私でも、探偵できますか？」なんです。そこで、いいます。

　「いま、探偵になろうとするのなら、この事務所を一歩出たときからあなたは探偵です」

　「探偵のノウハウはあるんですか」

　「あります。基本的なことを知ることが必要です。どこかの探偵事務所に勤めてノウハウ

を学ぶとか、高い授業料を出して探偵学校に通うことです」といいますが・・・・。

　細かいことは省きますが、現在個人情報保護法との関連から大変難しくなってきています。

　探偵の仕事は、個人情報や個人の秘密等に深く携わりますので、安易な気持ちでは長が

つづきしません。

　私の事務所は閑古鳥が鳴いています。稼ぎの低い、貧乏探偵です。

　稼ぎのあるところは、数人の探偵を抱え、何百万、何千万の稼ぎをやっているところも

　あります。

　警察をやめた方も相談に来られます。探偵学校を卒業された方も来られます。

　やめること、やらないことをすすめます。

　しかし、一度やり始めるとやめられないですね。ないがって、前払いの仕事で、不思議と燃えるのです。

　いまは、浮気調査が多いですね。商談に関する調査もあります。交際相手の日ごろの生活

状況などなどです。

　弁護士からの依頼もあります。

　探偵のしごとも他人の秘密に触りますから、裁判で自分が有罪になっても依頼者の承諾がな

いかぎりは、依頼内容を守るという強行な決意というか意志が必要です。

　黄昏探偵X氏は、自分の過去の仕事の中から、一人でも多く、法律の姿とあり方を知ってほしい

と思うことから、お話しています。

　昨日から今日のかけて、奈良県と大阪府で警察官のとんでもない不祥事事件が報道されてい

ます。

　これらの警察官は、仕事に対する自覚と責任感がありません。探偵の仕事も同じです。

　職責の自覚と責任や義務を果たす、というこたは、警察官だけのものではありません。

　探偵X氏は、銭湯・温泉・公園・公民館等人がたくさん集まるところによく行っています。

　情報がとれるのです。

　駅の待合室にもいます。

　そばやの出前・酒店の配達もやります。

　探偵をやりたい方は、自分をかえなければならないでしょう。映画やテレビのように

格好よいものではありません。

　どうしてもやりたい方は、よく考えてください。

　探偵をやるなら、X氏のように黄昏族だけにはならないことです。