保育ソーシャルワーカー(保育相談支援の専門家)岸本元気の『親と子のこころを育てる50の方法』

2012/09/27(木)22:30

「こう言おう」と思ったことは 「こころ」に届かないのです。

今度あったら こう言おう。 相談の場だけでなく、人とのつながりの中で、 今度あったときに あの人に「こう言おう」と ある程度、決めて 準備しておくことも きっと多いはずです。 事前に 頭の中でシミュレーションしている 「ことば」 そうした「ことば」や助言ほど 実は「こころ」には 届かないことが多いのです。 それは 頭から出た 「ことば」 だからです。 「こころ」から出た 「ことば」ではないからです。 頭から出た「ことば」は  「頭」に届くのです。 だから 相手に「考えて欲しいこと」、 「頭を使って欲しいこと」 については 事前に 考えや言う台詞まで 細かく決めておいても 問題ないのです。 それは きっと うまくいきます。 逆に 自分の「思い」や「こころ」を 届けたいと思ったならば 「何をいうか」 考えないことです。 考えては だめなのです。 言葉というのは 「生み出す」ものです。 何か奥の方から 「吐き出す」ものではないのです。 その場の雰囲気や 相手のしぐさや表情 空気の感じ  呼吸 その中から 生まれてくるのが 「言葉」です。 こころの中から生まれてくる「言葉」こそ 「こころ」に届くのです。 自分のことば(言葉)には この2つがあるのだということを 意識して話していくと 「あの人のことば(言葉)は なんだか 入ってくる」と言われるようになります。 本当に不思議なものです。  (げんき)

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る