2012/03/21(水)11:05
『凍土の密約』by今野敏
せっかく書いたブログ…全部消えた…
覚えている限りで書き直そう
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赤坂で殺人事件発生―被害者は右翼団体に所属する男。
公安部に所属する倉島警部補は特捜本部に行くように係長に言われる。
なぜ自分が殺人の事件にかかわるのか戸惑いながら本部へ。
そこで倉島は日本人ではありえないプロの殺し屋の存在を感じる。
二日後、ロシアとの密貿易を資金源にしている暴力団員も殺された。
捜査を進めるうち、第三、第四の殺人も起こる。
実行犯は元極東ソ連軍の特殊部隊に所属していた人物と推定された。
はたして犯人の目的は何なのか……。
『曙光の街』『白夜街道』に続く倉島警部補シリーズ第三弾。
前2作では公安になじめず、やる気が感じられない倉島が元KGBの暗殺者ヴィクトルと対峙することで公安警察官として目覚め、成長していく。
今回もその倉島の成長がみれる。
公安警察官として刑事事件に直面、刑事とは別の動きをする。
刑事は実行犯を捕まえることを第一とし、
公安はその後ろにある黒幕、政治的背景、利害関係を探ることに集中する。
この作品で立場の違いがはっきりと出てくる。
警察内部で対立してる構図があるが、これだけひとつの事件を立場が違うとやりにくそう…。
最近、公安を題材にした小説を手に取ることが多い私。。。
日本はスパイ天国なんてよく言われるけれど、こういうことが実際に起こってると思うとちょと怖い
今回ヴィクトルが出てこなかったのはちょっと寂しかった。名前は何度か登場したけれど。
でも倉島の成長が見れたのは楽しかった。