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カテゴリ:本
あまりに久しぶりすぎる更新…。
数十年に一度の台風直撃で動きもとれないので、アップしてみようかな。
ものすごく文庫化を心待ちにしてた作品。 シリーズ第3弾。 任侠集団・阿岐本組が組長の道楽に振り回されるコメディ…でもほろっとする作品。 日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、東京下町で長年ちっぽけな所帯を持っている。 堅気に迷惑をかけない正統派ヤクザで飲食店に入るのも堅気に気を使ってはいらないという徹底ぶり。 地元住民からちょっとした頼まれごとを解決することもしばしば。 しかし、地元新住民の間から暴力団追放運動が起こった。 管轄の刑事からは黙ってやりすごすように言われ、買い物にも行けない状態がつづく。 そんなおり、組長の阿岐本の道楽が再び日村を悩ませる。。。 阿岐本が潰れかけた病院の監事、日村が新理事となって再建を引き受けることになった。 暗い雰囲気の院内、割高な出入り業者、そのバックには関西大物組織の影… 再建先と地元、難題を二つ抱え込んだ阿岐本組。 病院の理事もさせられた日村は、組の最大の危機を乗り切れるのか――。 第1弾の出版会社 第2弾の私立高校 そして第3弾が病院 …潰れかけた“もの”を再生させる組長の道楽は荒唐無稽のように思えるけれど、真理をついたものがある。 高校のときもそうだったけれど、まず最初に命じるのが『掃除』。 きれいな入れ物にきれいなこころが宿るということらしい。。。 外壁をきれいにして、蛍光灯を変える。 新しい光は明日への光に通じる。 すごき基本的なことが大事なんだなと感じた。 事務員たちの暗い顔を明るくする。。。 実際には経営立て直しにどう関係するのだろうかと思うことがたくさん。 そしてその方法にも納得。。。 このシリーズは全編通して、基本的すぎて忘れがちなことを思い出させてくれる。 それにしても日村代貸しの「中間管理職」のレベルが高くなってる “親”のいうことは絶対でどんな無理でもかなえるために奔走。 “弟”たちを守るために奔走。。。 がんばれ~と声をかけたくなる。 シリーズ続編を強く希望 【送料無料】とせい [ 今野敏 ] 【送料無料】任侠学園 [ 今野敏 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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