101508 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

MIRAGE SKY 4

悠斗は思った。買い物ってのは男にむいてないなぁと。

新しい服を見つけるたび目を輝かせてあっちこっち振り回される悠斗は体力の限界を感じていた。

「由希・・・俺もう疲れたからここで待ってる。」 と言うとあきれたように由希は答えた。

「もう疲れちゃったの?弱っちいわねぇ。じゃあ待っててね。いろいろみてるから。」

と言い残して行ってしまった。

数分後、白いワンピースに着替えた由希が帰ってきた。

「ど、どうかな?」 恥ずかしそうに聞いてきた。

かわいらしい姿を見て悠斗は頬を赤らめた。

「似合ってるよ由希。すげぇ似合ってる。」

そういうと由希は頬を赤く染め、恥かしくてうつむいた。そんな由希を見て悠斗は小さく笑った。

悠斗は思った。いつまでも由希と一緒にいたいと・・・。

でもそう思うたびに胸が痛かった・・・。

その後も、アクセサリーショップとかCDショップとかやらで一日中振り回され家に帰った8時にはすぐに寝た。

そんな眠った悠斗の寝顔を見て由希はくすっと笑って、自分も眠ることにした。


© Rakuten Group, Inc.