MIRAGE SKY 6花火大会も終わり、家へ帰る頃になると雨が降ってきたので急いで帰った。外では雷が鳴っていた。 悠斗が寝ようと思ったらドアが開いた。 「悠斗・・・。雷怖いから一緒に寝ていい?」 「別に良いけど、ってうわ。」 由希は悠斗の布団に入ってきたのだ。 しばらく恥ずかしくて喋れなかったので沈黙が続いたがしばらくして悠斗は言った。 「由希は・・・いつまでこっちの世界に入れるの。」 すると由希は答えた。 「わからない。いつまで私は私でいられるのかな・・・。」 悠斗は何も言えなかった。 「私、嫌。悠斗と一緒にいたい。いつも・・・一緒にいたいよ・・・。別れたくないよ・・・気獲るのが・・・恐いよ・・・悠と。」 もううまく喋ることができず泣いている少女を悠斗は抱きしめた。 「大丈夫だよ由希。別れなんて来るはずないさ。君が消えても・・・俺は由希を忘れない。だから・・・由希、由希も俺のこと忘れないでくれよな。」 「うん・・・絶対、絶対忘れない。」 少女は少年の腕の中で泣き、そして・・・静かに眠った。 そんな少女を見て少年も眠った。 ジャンル別一覧
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