MIRAGE SKY 9次の日の朝を迎え、悠斗は目を覚まし、隣を見るとやはり由希の姿はなかった。下へ降りると由希はいつものように食卓に料理を並べていた。 「あ、おはよう、悠斗。」 「うん、おはよう。」 そうして二人は朝食を食べ始めた。 「今日は海楽しみだなぁ。」 「そうだな。でも何で今日海に行きたいの?」 「えっ、それは・・・、えっと・・・今日は特にいい天気だって言ってたからさぁ。」 「ふ~ん。まぁ夕日はきれいだろうなぁ。」 「そ、そうだね。」 海で悠斗とお別れしたいなんていえるはずがなかった。 いつまでも続いてほしい日常が今日で終わってしまうなんて嫌だったから。 「どうした由希?暗い顔して。体調でも悪いのか?」 「う、ううん、なんでもない。」 悠斗の家から海は、電車で三時間かかる。 由希が早く海に行きたいと何度も言ってくるので、仕方なく悠斗は、昼食を食べた後、海へと出かけた。 電車に揺られ、由希は、悠斗の肩に体を預けて眠り始めた。 そんな由希の寝顔を見て悠斗はくすっと笑った。 明日は何をしようかなぁと悠斗は想像していた・・・。 ジャンル別一覧
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