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幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

君と眺めた桜 11

「いったい何がどうしたって言うんだよ!!」

海斗は現在起こっていることを飲み込めずにいた

誰しもがこんなことがおきたらパニック状態になることは間違いないのだが・・・

その瞬間地面に複雑な紋章が浮かび上がる

青白い文字がたくさん書かれたサークルが複雑に絡み合いそして弾けた

すると魔方陣のようなサークルは広がって行きすべてを、世界を包み込んだ

「な、なんだ!?何が起こったんだ!!」

サークルの中は赤っぽい紫色に染められていた・・・そして

「なんだこれ・・・時間が・・・止まって・・・る?」

そうこの空間は何もかものときが止まってしまっていた

散り、舞い落ちる花びらは虚空にとどまっている

「いったい何がおきてるんだ?」

隣に倒れる凛はやはり動かない 死んでしまったのだろうかと海斗は心の中で思った

「何でだよ・・・俺は何か悪いことしたって言うのかよ!!」

何も動かぬ虚空の中に海斗の叫び声が響く

しかし誰もいない中では無意味だと思ったのかしばらく黙り込む

すると誰かの声がした

「あら、可愛そうにねぇ」


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