クリスマスの夜 3家に帰り、いつものように咲夜の作った晩御飯を食べている時に聞いたみた「俺さ、クリスマスの時は早く帰れるように上司に頼んでおいたんだ。今日は咲夜を待たせちゃったからクリスマスの時は俺が待ってるよ」 「あら?いいの?じゃぁお言葉に甘えて…待っててくれる?」 「もちろんさ」と流星は笑って答えた 「こんな日々ももう1年経つのね」と咲夜は言った 「そうだね…。1年は経ち、そしてまた1年と時を一緒に暮らしていくんだなぁ…」というと 「やだ、親父みたいなこと言うのね」 咲夜はくすっと笑った 流星は思っていた本当にこのような幸せな時間が長く続くといいなぁと そして時は経ち、夜も遅くなったので二人は寝ることにした やがて朝を迎え、起きてリビングへ向かうと朝ご飯のしたくは出来ていたが咲夜の姿が見えなかった 置き手紙がおいてある。 それを手に取り読み始めた 「今日は帰りが遅くなります。早朝から深夜まであるので夜は適当に食べておいてください。咲夜…かぁ」 とりあえず朝食を取り、服を着替え早速仕事へと向かった 仕事場へは1時間とちょっとかかる。職場への道のりは結構たいへんなのだ 職場につくと隣の男が気軽に話しかけてきた 「よう、流星。今日もさえない顔してるな」 と笑って言ってくる 「よう、それはいつものことだろ」 流星は笑って答える 彼の名は幸樹(こうき)この職場に一緒に入ってきた同期の仲間だった 「そうだ、今日は飲みに行くんだが一緒にくるか?」と幸樹は尋ねる 「う~ん…俺はやめとくよ。今日はちょっと用事があってね」と答える 「そうかぁ…なら仕方ないな」と少しがっかりしているようだった 流星の用事とは、咲夜へのプレゼントを買ってしまおうと思っていたからだ そういえば、こいつ何時から飲み会いくんだろうなぁと思い、自分の能力を使ってみることにした すると… あれ?こいつ…23時37分からスケジュールが消えてるぞ…寝てるときもちゃんと就寝って書いてあるのにな、と不思議に思った やっぱり俺に身についてる能力って言ってもどうせ完全なものなんかじゃないんだなぁって思っていた そして仕事をはじめ、時は巡り… 「お疲れ様でしたぁ」と職場を後にし、近くのデパートのジュエリーショップへと向かった 「ペンダントでも送ってやろうかなぁ・・・」と呟いた ショウウィンドウにあった銀色に輝くきれいなペンダントを見て、これが似合うだろうと思い、購入した あとはクリスマスの日…そして結婚記念日がくるのを待つのみだなぁと家路を急ぐ際に思った そして、適当なカップラーメンを買ってきて、家で作り、食べ、そして寝た その時流星は知らなかった。なぜ自分の能力で幸樹のスケジュールを見たときに途切れていたのかを… |