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幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

クリスマスの夜 12

そういえば、ここ最近俺についた変な能力使ってないなぁ…と思いながら雪降る道を歩いていた

「まぁ能力なんて使わなくて平和だろうからいいよな」 そうして歩いているうちにいつのまにか自宅の前に立っていた

「ただいまぁ~」と流星は少し大きめの声で言う

すると奥から咲夜が小走りで玄関のほうまでやってくる

「おかえり、今日も同じ時間帯なのね」とクスッっと笑った

「まぁね。でも明日は早く終わらせるからちゃんと待ってるよ」と流星

「私もなるべく待たせないように仕事頑張らないとなぁ」と咲夜

「あ~腹減った。飯にしようぜ、め・し」

「はいはい、じゃぁご飯にしましょうね」 と咲夜は笑いながら奥へ行ってしまった

こんな平穏でのどかな日常が永遠に続くんだろうなぁと流星は心なかで未来の予想図を描いていた

「明日が僕達のはじめての結婚記念日だね」

「そうねぇ…とっても1年経つのが早く感じたわね」

「そうだね…。少し早いけどこれからもよろしくね」と流星はニコっと笑って言った

すると少しあせりながら咲夜は 「こちらこそよろしくね」と答えた

そうしてまたいつものように二人は寄り添って寝た

夜が明けていく…二人を祝う日がやってくるのであった

朝、流星は起きるとやはり隣には咲夜はいない

眠いなぁ…と目をこすりながら1階へと向かう

「ふぁ~…おはよ~咲く…ブッ!?」と一気に流星の目が覚めた

「さ、咲夜!?な、なんでそんな格好してんだよ!!」 そう咲夜は赤い色をした長袖に少し短めの赤いスカートにかわいらしい赤い帽子…そうサンタの格好であった

「え?だって今日はクリスマスだし、今日は私が一日サンタさんになっちゃいま~す」と笑顔で答えた

ま~すじゃなくて…

「俺だけ浮いてないか?」と言うと

「じゃぁ流星も着る?一応買ってあるけど…」と言うので

「いや、俺はいいよ」と即答した

「あら…いいの?」と少し残念そうな顔をしていた

「咲夜がサンタさんの服着るととっても似合ってるしかわいいね」と流星が言うとサンタの服の赤に負けず劣らず顔を赤く染めた

「そう?ありがと」と照れている様子だった

「じゃぁ、もうご飯食べよっか」というと食卓に朝食を並べ、そして二人で食べ始めた

朝食も食べ終わり、着替えて仕事場へ向かうため咲夜に

「行って来るよ」といつものように言う

「行ってらっしゃい」と咲夜もいつものように言い、頬にキスをした

「それじゃ、いつもの場所で待ってるからね」

「うん」

そうして流星は仕事場へと向かった


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