テーマ:クッシング症候群(20)
カテゴリ:源・桜・春
初めに・・・。
ここに書いてある事はあくまで私が勉強した中の知識であり、正しいとは限りません。 又、犬の臨床例の少なさ・情報があまり無い事から、人間の場合どんな治療を受けどんな薬を服用しているかも視野に入れて勉強していますので、ご了承下さい。 クッシング症候群は、「内分泌科」になります。 クッシング症候群は副腎(腎臓の上にある臓器)犬だと1cm位・下垂体(脳内)からの副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の過剰分泌により様々な症状を起こす病です。犬の場合、下垂体90%・副腎10%です(人間・猫は違う)。 副腎原因(10%)は、副腎が癌におかされている事が多いのですが、外科的治療が可能です。逆に下垂体の場合、人間の場合脳外科での手術が可能ですが、犬では外科的手術は外科的治療は困難で、コルチゾールを下げる薬を服用し症状を緩和します(内科的治療)。内科的治療の予後は不良とされていますが、2・3ヶ月しか生きない子もいれば、何年か生きる子もいるようです。 クッシング症候群は、症状・様々な検査結果によって総合的に判断・診断されます。 しかし、「症候群」という名の通り原因も1つではなく、どこが悪いのか、犬によって症状も違います。 検査結果もストレスなどによって左右され易く、見極めがとても難しい病です。 その為、「クッシング症候群」と気が付かない獣医師・飼い主さんもいるようです。 今現在、犬は500匹に1匹・人間は10万人に1人の割合でかかる病気です。 人間の場合は「難病指定」を受けており、医療費は公費負担です。 あまりにも人間の症例が少ない事から、薬の開発も遅れ種類も少ないです。 その為、薬の単価も高いです。 しかし、薬に関しては、2年位前に国内初「アドレスタン」が発売され、 今までのような1錠千円~数千円という時代は過ぎたようです。 心臓など(不整脈・狭心症等)・・・循環器科 肺など(気管支喘息・肺炎等)・・・呼吸器科 骨・関節など(骨折等)・・・・・・整形外科 神系・脳など(脳腫瘍等)・・・・・脳神経科(犬の下垂体=人間の脳神経外科) 胃・腸など(胃癌等)・・・・・・・消化器科 (糖尿病・クッシング病等)・・・・内分泌科 人間の場合でも、消化器科・内分泌科や脳神経科などは病院により変わったりします。 犬の場合、大学病院・総合病院へ行かないと、専門の科の先生を見つけるのは困難で、また病気を発見する事が出来る先生は少ないと私は感じています。 例えば犬の場合、皮膚病になると・・・湿疹=膿皮症?=抗生剤ダメならステロイドっという感じに、とりあえず今まで診察してきた症例と治療を受ける事になると思います。 人間であれば、湿疹に吐き気が加われば、ただの皮膚炎(皮膚科)だけでなく食中毒(消化器科)・インフルエンザ(感染症科)へかかる事ができますが、犬は吐き気があるかどうか解らないので、様々な病気の発見が遅れがちです。 「クッシング症候群」は、内分泌科の病気なので、ホルモンの分泌が大きく関与します。 私は、パニック発作で沢山の科を回りましたが、内分泌に関しては知識が無く桜(我が子)の体の異変にもっと早く気付いてあげたのでは?と悔やむばかりです。 症状・診断・検査については、また次回書こうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年12月04日 13時08分21秒
コメント(0) | コメントを書く |
|