世界一のおじいちゃん CHRONICLES #320
サン・パイは壁の毛沢東ポスターをちらりと見て、妙なことを言います。「戦争は悪いものではない。人口を減らしてくれる。地球上には戦争を自由に浮かべておけばいいんだ」-----------------------------------------------In my mind's eye, I saw blood being splattered and spilled. Whatever he was getting at, I didn't believe like that. "Does you consience bother you? It doesn't matter, a man's consience is useless, clear or guilty, a live man's is anyway." This conscience stuff would stick in my mind.僕の心の目には、血が跳ね飛ばされてあふれ流れるのが見えた。彼が何を言いたいのであれ、僕にはそんなことは信じられなかった。「良心が痛む? そんなものはどうでもいい。人の良心なんて、何の役にも立たない。清らかだろうが、罪深かろうが、生きている人間の良心なんてのはとにかくそんなもんだ。」この良心の話は、ずっと僕の心にひっかかている。-----------------------------------------------こうしてみると、ディランは真っ直ぐな、良心の人なんですね。学生時代に私が出会った自称インテリたちは、どうにもひねくれまくった、良心のかけらもない奴が多かったのを思い出します。Googleで検索したら、京都大学歴史研究会の方の論文がヒットしました。「人口論」というのは、まゆつばなものが多いように思います。 →中国の人口問題ディランは一つ買い物をすることにします。前に出てきた「世界一のおじいちゃん(WORLD'S GREATEST GRANPA)」というバンパー用ステッカーです。数年でおじいちゃんになるからというようなことを書いています。それも、1ダースぐらい必要になるぞと。あらら、ディランったら。サン・パイはお金を受け取ろうとしませんでした。-----------------------------------------------"Get everything you need, then?" he asked."Yeah, but I need some more," I said.「必要なものはみんな揃ったのかね」と、彼は尋ねた。「ああ、でももっともらってもいいね」と、僕は言った。-----------------------------------------------ただいまp.209です。