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カテゴリ:書籍と雑誌
幻泉館主人は唯物論者なので、怪力乱神を語ることはない。
川上弘美さんの『パレード』を買った。 あっという間に読み終える。 完結した作品世界に加えられた「追記」のようなもの。 本編がダメな人にはダメだろうし、好きな人はぜひ読むべきお話。 『センセイの鞄』のいつかどこかであったかもしれないエピソード。 川上弘美さんの作品は異界との接点があいまいで境界がよくわからないところが魅力だと思っていた。 本編『センセイの鞄』はそういう世界ではない。 外伝『パレード』は、むしろその本来の世界。 吉田秋生さんが描いていた「ざしきわらし」の世界に似ている。 異界との回路が通じるということは、その心の純粋さの証しなのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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