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カテゴリ:高田渡
【追記】No.2
夕方浜辺に出た。 残念だが雲が出ていて、夕陽を見ることができなかった。 非夕陽画像を数枚アップしました。 [I Love Sunset!] 夕陽が好き! 【追記】No.1 追記をしようとして失敗しました。 楽天広場のシステムが非常に不安定な状態になっているようです。 カウンター表示は、自分で指定した色が反映されるようになったのですね。 慣れればデザインとしてはこちらの方が統一性があると思います。 ただ、システムの混乱と一体化しているので気持ちが悪いんでしょう。 htmlタグの制限が増えることに関しては、仕方のない部分が大きいと思います。 ブラックボックス化して誰でも簡単に日記サイトを運営できるというのが楽天広場の良いところなので、制限が出るのは仕方がない。 セキュリティホールを悪用している者の方が悪いのです。 もちろん楽天広場の担当さんがスキルを上げてガードしてくれればいいのですが。 NHK教育のETVスペシャル『貘さんを知っていますか?』のおかげで、長い間忘れていた山之口貘全集を引っ張り出す。 思潮社から出ていたこの四巻本全集のおもしろいところは、「全詩集」以外の巻「随筆」「小説」「評論」の内容があまり変わらないところだ。 貘さんの詩があった。 それがすべて。 番組は時折入るイメージ映像が少し入れこみすぎのような気がしたが、全体としては良い番組だったと思う。 それがNHK総合の普通の番組、せめてNHKスペシャルとして作られ放映されないというところが、みなさまのNHKの限界か。 というより、日本国民のみなさまの限界か。 なんといっても貘さんの肉声が貴重だ。NHKエンタープライズか、NHKサービスセンターか、NHK出版か、どこでもいいのだが、貘さん本人の詩の朗読をCDで出してもらいたい。たとえばNHK出版がNHKブックスに付録CDを付けて出せば、ちゃんと売れると思うよ。 死期が近づいた貘さんのインタビューテープが番組の白眉。 貘さんは旧制の中学生の時、初恋の人である呉勢(グジー)と婚約までするのだが、1963年の時点ですでにそうのような沖縄名前は滅んでしまった。 そのこと自体さびしいことに決まっているのだが、貘さんは、それは悲しいことではないと言いきる。 沖縄名前が滅んでいく、そこにしか沖縄の人の生活が成立しないことが悲しいのだと言う。 番組制作者の意図はまさにそこにあるので、副題は「沖縄で生まれ、大和に生きた詩人」となっている。 貘さんが亡くなったのは東京オリンピックの前年で、沖縄が日本に「復帰」するまで、まだあと十年近くもあった。 「沖縄方言」と貘さんは言っているのだが、あと十年生きていれば、貘さんはウチナーグチの詩を残せたのではないだろうか。 僕は貘さんの日本語詩が大好きなのだが、詩人山之口貘が日本語の詩人になってしまったことは悲劇なのではないかと思う。 僕が貘さんの詩を知ったのは、高田渡さんのおかげだ。 たぶん1971年、沖縄の復帰前年に渡さんの歌で「生活の柄」を聴いた。 忘れていたのだが、それで彌生書房の「世界の詩」シリーズで貘さんの巻を読んだのだ。 後の「夕暮れ」ほどではないが、渡さんは「生活の柄」の詩を改変して歌っている。 まだ詩の世界を変えるほどのものではなく、歌のリズムに載せるための改変だ。 当時はまだベルウッド以前、キングレコードから出たメジャーのファーストアルバム『ごあいさつ』よりも先に、中津川フォークジャンボリーのライブ盤でこの「生活の柄」を初めて聴いた。 前にも書いたのだが、ビクターSFレーベルから出ていた『’71全日本フォークジャンボリー第一集』は、今でも廉価版CDで手に入る。 やはりまだメジャーデビューする前の吉田拓郎さんが、渡さんのステージに野次をとばす。 拓郎「加川良、何のためにそこにすわってんだよ、お前!」 良「広島人!」 渡「えー、彼はここで僕のサイド・ギターをやってるつもりです。」 岩井宏さんがバンジョーとコーラスで参加している。 彼ももうこの世にはいない。 『’71全日本フォーク・ジャンボリー・ライヴ第一集 ~中津川 椛ノ湖 人間開放72時間』 1. 教訓1(加川良) 2. ゼニの効用力について(加川良) 3. かみしばい(岩井宏) 4. 自転車にのって(高田渡) 5. 生活の柄(高田渡) 6. 人間なんて(吉田拓郎) 7. もしも(武蔵野タンポポ団) 8. たんぽぽ(ガロ) 9. 今ここに(のこいのこ) 10. 一円玉(なぎらけんいち) 11. カレーライス(遠藤賢司) 12. 12月の雨の日(はっぴいえんど) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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★幻泉館主人さま
おじゃまします。 山之口貘さんの番組、ぼくも見ました。 去年、生誕100周年で、沖縄の書店にはちゃんと「山之口貘コーナー」ができていて、すんごく久しぶりに詩集なぞを買ったのだった。 ああいう番組の作り方をすると戦争のところで困るだろうなぁと思っていたんだけど、やっぱり高良さんなる詩人は逡巡するし、娘さんも話が一般化してしまってた。 貘さんは思想抵抗&思想主張派詩人ではないから、戦争時代は反戦詩なぞ書かずに一般市民同様生きるのに精一杯だったとサラリと通り過ぎればいいのにな、と思ったことでした。 でも、もしぼくが構成をしたとしても、現代の沖縄の詩人と実の娘さんを起用すると決まった時点で、ああした対談でお茶を濁すしかないだろうなぁ。子どもが描いた戦争の絵につけた詩でも、だから何だ?という方面へ切り込める、そういう詩を書き続けた詩人ではないし。 (2004.02.24 01:00:23)
izumatsuさん、こんばんは♪
泰斗な、違う、タイトなスケジュールが迫っているのに長文レスありがとうございます。 渡さんも貘さんも、ブームのように取り上げられるのには抵抗があります。 でも、ブームで知った十人のうち一人がファンになれば大成功。 全集の復刊や、詩集+CDの企画が通ってくれれば結果OKです。 渡さんと佐渡山さんを出すんだったら、渡vs沖縄フォーク村の口論をやってほしかったなあ。 「歌わない方がいい」なんて逆説的な言い方を好んだ渡さんが沖縄に行った時に、フォーク村の連中に「君たちが歌うべきなのはこんな歌じゃないだろう」と、喧嘩をふっかけた話。 渡さんは以前からママチャリで走り回ってたけど、今回は三輪車みたいなやつになってましたな。 髭がタバコで茶色くなってたのは、拙者も気になりました。 番組で流れた「生活の柄」はフラットマンドリンのおかげでカントリー風味が濃かったですね。 スチールが入って、コーラスがもう少し人数がいると良かったと思います。 (2004.02.24 01:20:31)
高田渡の「生活の柄」「自転車に乗って」コンサートに行きました。ブルースギターの響きに、しびれました。同じギターを弾いて、何であんなに違う音が生まれるのか?不思議な気がしました。
(2004.02.24 02:54:13)
のぶこばさん、こんばんは♪
>高田渡の「生活の柄」「自転車に乗って」コンサートに行きました。ブルースギターの響きに、しびれました。同じギターを弾いて、何であんなに違う音が生まれるのか?不思議な気がしました。 ----- お、いつのコンサートですか。 渡さん、とぼけてますけど名手ですよね、やっぱり。 もちろんギターもとても良いものをお使いです。 渡さんのD-28は大当たりで、中川イサトさんも狙ってるそうです。 普段コンサートでは使ってませんけどね。 (2004.02.24 03:27:42)
幻泉館ご主人様、こんにちは。
山之口さんの「ほろんだ方言」というのが心に残っています。この「方言」というのは、幻泉館ご主人の言う「琉球語」ということですね? なくなることが悲しいのではないが、なくなるところが沖縄なのだ、というところ。ことばがなくなるのは根底がなくなることだ、というところも。 (2004.02.24 13:22:29)
chappi-chappiさん、こんにちは♪
番組中に「方言札」という言葉が出てきましたね。 演劇でもよく採り上げられてました。 chappiさんもドーデーの「最後の授業」を「国語」で習いませんでしたか。 あれはフランスの国家語教育の話なんですね。 日本も隣国を植民地して、ああいうことをやっていたわけです。 さらにさらに、植民地の「崩れた英語」「崩れた仏語」で育った子供たちには、ピジン英語やクレオールが母語なんです。 貘さんの時代には、まだそういう「常識」がなかったので、悲しみという表現になってしまったのだと思います。 今なら、直方や岸和田の言葉に誇りを持つように、ウチナーグチを誇れますよね、ずら。 (2004.02.24 13:48:56)
しかし今日の楽天変ですね。何度もログイン
しないと入れないし疲れますね。 獏さんの番組かなり昔に教育で見た事あり ました。何の本だったか小学校時代に この人の評伝を読んだことありまして そのつながりで見た記憶があります。 でも子供だったので、あまり覚えては いないですけど。それでは。 (2004.02.24 23:36:34)
コブラクローさん、こんばんは♪
少しは軽くなったようですね。 さっきはビクともしなかった。 激重環境の中、レスをつくてくださり、ありがとうございます。 >獏さんの番組かなり昔に教育で見た事あり >ました。何の本だったか小学校時代に >この人の評伝を読んだことありまして >そのつながりで見た記憶があります。 おお、小学生でこの人の評伝ですか。 それは珍しいような。 番組は前にもあったようですが、それは見ていません。 今回の放映は、新しく出てきたテープの成果ですね。 CD+本にしてもらいたいものです。 (2004.02.24 23:46:48)
幻泉館 主人さん, こんにちは♪
昨日は楽天が楽ちんじゃなかったので、さじなげました。 >>さらにさらに、植民地の「崩れた英語」「崩れた仏語」で育った子供たちには、ピジン英語やクレオールが母語なんです。 ケチュア語も、町のほうのものには、スペイン語がとってかわった単語があるとききます。もともと文字がないので、字を書ける人は忘れたら、どうにでも表記できます。これはほんの一例でしょう。 >今なら、直方や岸和田の言葉に誇りを持つように、ウチナーグチを誇れますよね、ずら。 今日の日記のウチナーグチの歌詞は強烈です。これこそ彼らを表現する言葉です。 私も筑豊浪速妖怪すっとことんグチにさらに誇りをもって躍進していこうと思います。 (2004.02.25 10:36:21)
chappi-chappiさん、こんにちは♪
楽天、まだ調子悪いですね。 時々エラーが出るようです。 アイヌ語は、さらにずっと厳しい状況ですね。 その昔、そういう本を作って売っておりました。 >今日の日記のウチナーグチの歌詞は強烈です。これこそ彼らを表現する言葉です。 > >私も筑豊浪速妖怪すっとことんグチにさらに誇りをもって躍進していこうと思います。 実はのんびり市では、「ずら」は老人しか使いません。 現代語形の「だら」を、若者は用います。 だら。 (2004.02.25 10:54:48)
私はどっちかって言うとレコード(古ぅ)派であんまりコンサートとか行かなかったんですが、高田渡は71年頃に京都芸大でライブがあったんで見に行きました。
高田渡って言うと僕らの世代では「自衛隊に入ろう」が圧倒的に有名でした。 ライブではぼそぼそっとした語り口でしたが、話は結構面白かったような記憶があります。歌のほうはって言うと、なんかシミジミ聞いてしまいました。 それよりも、あれ?この兄ちゃん六曜社(京都の喫茶店。その昔新宿にあったという風月堂に似た客層の溜まり場)で良く見かけたような・・・って気が・・・。 (2004.02.28 15:13:36)
五黄の寅1950さん、こんにちは♪
高校生のころ、武蔵野タンポポ団がのんびり市に来てくれたんで、観にいきましたよぉ。 シバにサイン頼んだら、とても喜ばれました♪ 「自衛隊に入ろう」は過去の曲という感じだったかな。 私の場合は吉祥寺の街でよくお見掛けいたしました。 渡さん、齢を重ねてどんどんいい感じになってます。 お酒が飲めないのはかわいそうだけど、やっぱり身体には気を付けていただきたいですわ。 (2004.02.28 15:23:04) |