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2004.08.10
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カテゴリ:書籍と雑誌


【追記】No.4
外出している間にルータが暴走していました。
そのためしばらくの間幻泉館鯖が利用できなくなっておりました。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
そろそろ利用できるはずです。

【追記】No.3
今日は東京新聞を買ったのだが、朝日の「天声人語」に相当する「筆洗」で加東大介さんの『南の島に雪が降る』を採り上げていた。
昔の黒沢映画でおなじみの俳優さんで、沢村貞子さんの弟さん、長門裕之さんと津川雅彦さんの叔父さんに当たる。

ニューギニアで飢えやマラリアに苦しむ日本兵を、即席の演芸分隊が鼓舞するという泣き笑いの実体験。
加東さんが「文芸春秋」に掲載した手記が1961年に本人の主演で映画化された。
1995年にも、高橋和也、根津甚八、菅原文太さんたちの出演で再映画化されている。

この原作が知恵の森文庫から復刊されたのだそうな。
あの『放送禁止歌』が入った文庫だ。
光文社、なかなかいいじゃないか。
これは買い、でしょう。

『南の島に雪が降る』
 加東大介
 知恵の森文庫 b か 2-1
 定価:780円(悪税込み)

【追記】No.2
関西電力美浜原発3号機で起きた蒸気漏れ事故では4人が死亡し、7人が重軽傷を負った。
全員が下請け会社の社員だというところが、さらに涙を誘う。
東海村もそうだった。
いつもそうなんだな。
大阪天王寺の会社だそうだ。
なんだか春一番を思い出して、とても悔しい。

原子力関係の事故隠しは、もう常識になっている。
今回は本当にそれだけなのか。
原子力はことさらに平和利用が強調されてきたが、その開発は常に日本の再軍備化と一体だった。

もしかしたら、もう隠れ蓑の原発は要らないというところまで来ているのかもしれない。
北朝鮮や中国の脅威を宣伝し、核兵器保有に国民の同意を得る。
最悪のシナリオなのだが、もちろんこんなことは私の妄想で終わらせなければならない。

【追記】No.1
昨日の夕陽画像。
別のカメラ(PENTAX)で撮ったものを追加しました。

更新しました。
夕陽が好き![I Love Sunset!]

千本浜 2004年8月9日





富士山の万年雪がほとんどなくなったそうだ。
山頂の銀明水もほとんど涸れている。
今年の暑さでということではなく、このところずっとそうなのだという。

富士山周辺には雪解け水が数十年をかけて地表に現われる湧水が多く、あまり水で苦労せずに済んだ。
例外は三島の楽寿園で、東レが水を汲み上げ続けたために池の水がまったく涸れてしまった。
無残な池の跡地だが、これは富士山周辺の、数十年後の姿を見せてくれているのかもしれない。

ピーター・ポール&マリー(Peter, Paul and Mary)「井戸端の女(Jesus Met The Woman)」はヨハネ福音書に由来する歌だ。
福音の歌なので、まさにこれがゴスペル。
あまり言及されることがなかったと思うが、この人達はとても器用なので、原初的ロックンロールもゴスペルも実に楽しく聴かせてくれる。
ボブ・ディラン(Bob Dylan)の「風に吹かれて(Blowin' in the Wind)」をPP&Mで先行ヒットさせたプロデューサーは実に炯眼だったのだなと思う。

 ♪ Jesus met the woman at the well
 ♪ Jesus met the woman at the well
 ♪ Jesus met the woman at the well
 ♪ And He told her everything she'd ever done

この先で夫の数がどうのこうのと歌っているのだが、この歌詞は聖書に出てくる話を知らないと何のことかわからない。
イエスさんは喉が渇き、井戸端の女に水を所望する。
そこで二人は不思議な対話をするのである。

イエスとその弟子たちはファリサイ派(パリサイ派)の弾圧を恐れ、ユダヤを脱出してガリラヤへ向かう。
その途中に通りかかったサマリアで、弟子たちは食料の買い出しに走り、喉の渇いたイエスが一人で井戸の水をもらいたいと女に頼む。
当時のユダヤ人とサマリア人は反目し合い、会話をすることがなかった。
サマリア人はユダヤの異端であり、差別されていた。
サマリア人の父祖ヤコブの井戸の水をユダヤ人イエスが欲しがるのは、筋違いだったのだ。

譬えの宗教キリスト教の福音書の中でも、ヨハネによる福音書は「霊的」と言われるように、話がいかにも宗教的でわかりにくい。
マルコによる福音書などと違い、実際イエスが生きていた時代からはだいぶ下ってしまい、イエスのユダヤ教改革運動とはだいぶ隔たった「キリスト教」ができあがりつつあったのだろう。

肉体の「渇き」と物体の「水」は二人の問答の中で、精神の渇きと永遠の「生命の水」の話にすり替えられる。
井戸端の女は結婚に失敗している。
異端サマリア人の中でもアウトサイダー。
その精神の渇きから、イエスとの対話の中で救世主が現われたことに気づき、「その水をください」と言うのである。

別にキリスト教について語りたいのではない。
私はただ水のことを考えていたのだった。
ヨハネがキリスト教に盛りこみたかったことではなく、譬えに「水」が用いられていることに感心する。
誰にでもわかる「水」と「渇き」。
そして生きていくうえでもっとも大切なものだからこそ、譬えになるのだ。

サイパンや広島や長崎の人たちは、水をどれだけ求めても飲むことができず、そのまま亡くなっていった。
そこでは普通の水こそが「生命の水」だった。

もちろん、南京や重慶にも、同じ光景があったはずなのだ。
その光景を想像するだけの努力がなければ、原爆は東洋鬼に下された天罰で終わってしまう。

ニッポンの国際責任、結構な話だ。
それで、大東亜戦争の責任はちゃんと果たしたのかね?
もちろん、最高責任者の責任も含めて。
日本ではファシズムに対してレジスタンスが存在しなかった。
国民全員が国家神道という怪しげなカルトの信者として振る舞った。
その象徴のように見える靖国神社に、総理大臣が参拝している。
これはほとんど挑発行動のようなものである。

ドイツに留学していた高校生は、一年の間に何度も繰り返し第二次世界大戦を学習させられた。
自分たちの手でナチスドイツの記憶を掘り返し、考え、語らなければならない。
そういう努力をしなければ、ドイツはユーロの一員として認められないのだ。

一件無理なく経済進出したかのように見えても、首相が挑発的に靖国参拝を続け、かつての侵略戦争をまったく反省していないようでは、いつまでも「反日」的感情が続くことだろう。

Peter, Paul and Mary IN CONCERT



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Last updated  2004.08.10 22:43:46
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