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カテゴリ:マンガ
少し前に流行った言い方をするなら、大山昇太君は常に負け組だ。 高校に復学する見通しもたたず、食うためのアルバイトを探す。 布団以外何も しかし男おいどん大山昇太君は負けない。 部屋の押し入れにに掲げた学生服は彼の誇りだ。 いつか自分の力で復学する。 彼にはまだ希望が残っている。 未来がある。 自暴自棄な若者のニュースを見て、男おいどんを思い出した。 いつ終わるのかわからない新型コロナ禍の中で、希望や未来を見失う若者が増えているのではないだろうか。 飢餓にリアリティを感じる若者はまだそんなにいないだろうが、そんなに遠い日の話ではないかもしれない。 70年代後半に講談社漫画文庫で買った『男おいどん』全9巻を引っ張り出した。 定価は一冊280円だ。 まだ極悪税のない頃。 ああ、吉祥寺南口にあったブックスいずみで買ったんだよな。 おいどんは同世代なんだよな。 お互い今では高齢者。 元気でいるだろうか。 ▼幻泉館日録:男おいどん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.15 18:44:22
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