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原始人ランナーの部屋

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2007大田原マラソン完走記

2007大田原マラソン完走記
☆レースにむけて☆
・2007年の締めくくりということ,また目標の一つである『別府大分マラソン』への参加資格,2時間50分を切ることで取り組みました。僕の最大目標である『日本山岳耐久レース』から1ヶ月後ということでピーキングの難しさもありましたが,ベストでないにしろベターな状態で臨めば,50分は切れると信じてトレーニングを1ヶ月してきました。
・スタミナはハセツネで鍛えられたと思っていましたが,ロードでのスタミナと山岳レースでのスタミナは少しばかり違うかなとも感じていましたので(長時間行動のスタミナと耐乳酸という点で),ロング走も一度だけしました。それが坂道36kランです。これは効いたと思います。
・スピード持久力はレースペースくらいでの20kが自分には効果的なのですが,できずに12kのペース走が多く,あとはスピードプレイや10kペース走で仕上げました。
・1ヶ月内に狙うレースを2つこなすことは精神的にも疲れましたが,ハセツネ後の喪失感に負けずに大田原マラソンへのモチベーションを日々上げて行こうと,瀬古さんの著書を読むなどしました。
・レースパターンとしてはキロ4分よりで30kまで余裕を持っていくこと,そこからは魔物との戦いに勝利し,ビルトアップしたいと考えていました。

☆レース前☆
・いよいよ今期最後のマジレースである日がやってきました。ハセツネの時のような緊張感は全くなくて,いい感じです。体には若干の疲労や張りはありますが気持ちは走りたい意欲に沸いていました。朝食はいつも通りに。サンドイッチとバナナ,ヨーグルト,コーヒーです。7時前には原マネとともに出発!裏道にくわしい?原マネの言うとおりに車を走らせると1時間で大田原美原運動公園に到着。やるなと思いました(笑)
 車を降りると強風にびっくりしました。カラーコーンは飛ばされているし,アドバルーンももの凄いことになっている…。寒気の影響で那須連山の吹き降ろしのようです。まあそのうち止むだろうと楽観的考えて,受付等を済ませました。この大田原のいいところは,
・参加者が少ない陸連公認レース(制限4時間)
・スペシャルドリンクが置ける
・記録が狙いやすいフラットなコース
 
ということです。で,そのトップ選手のようにスペシャルを置こうかと思いましたが,アミノバイタル粉とパワージェルは持てるし,水とスポドリで充分なのでやめました。あまりにも風が寒いので車で待機してから,ソイジョイを2つ食べてからアップに行きました。
 アップは20分ジョッグと流し。改めて走ると前に進まないことを痛感し,ちょっと不安になりました。
 駐車場からスタート地点まではすぐで,原マネに10分前までにいてもらってからレースウエアになり並びました。並びながら今日の風をどうするかを考えていました。
 コースがどう風の影響を受けるかがわからないで,とにかく走ってみてからだなと結局は開き直り(笑)。だから設定通り行かないこともあると腹をくくりました。
 そう,おまじないのようにレース30分前はべスパプロとアミノバイタルプロをとりました!
☆レース前半~コースを知ること~☆
・並んだのは列の真ん中辺り。人数が少ないからロスが少ないだろうと甘かったです。スタートするとまず進まない(汗)。1kは5分くらい。焦りましたが,急なペースアップや余計な動きは返って消耗するのみと思い,段々とあげていくことに。3kくらいでサブスリーペースメーカーをパスできたのでいい感じと思いました。5kは20分49秒。1分くらいの遅れです。風は集団の中にいたので気になりませんでした。動きも悪くないので,いい感じで走っていたランナーについて走っていました。追い風区間もあり10kまでは気持ちよかったです。10kは19分30秒のラップ!自己フル最速ラップです。このままいける感じで楽だし,50分切りはこの条件でもできるかなと前向きになりました。でも,行き過ぎては魔物に食われると言い聞かせていました。それが抑えすぎたのでしょうか,15kは20分20秒。体感ほどペースは速くないようです。
『風か?』
 そう風でした。10kから15kはまだいいとしても15kから20kまではとにかく凄かった!さえぎってくれるのはランナーだけ!けどあきらかに風除けにつくのは嫌なんで単独で行くと消耗しました。20kまでは20分57秒とずいぶんとかかったし,消耗して疲労も感じました。ハーフを1時間26分くらいで通過すると,
『ああ。50分は難しいな。けど自己新は出せるかも。かすみがうらの時と同じだ。』
 と向かい風に結構やられた心に喝を入れなおしました。ここで崩れたらフルは走れませんから!
☆レース後半~魔物&風VS原始人R!~☆
 今回フルを走って感じたのは20kから30kの難しさです。勇気を持ってハーフ地点過ぎから上げていくことも出来るし,このままのペースでいくこともできる。ようするに自分との対話です。ここからさらにペースをあげてゴールまでいけるば最高ですが,30k過ぎにやられる可能性も秘めています。また自重しすぎてしまい力が発揮できない時もあります。
 肉体との戦いが30k過ぎとするなら,精神的な戦いは20kから30kかなと実感しました。
 25kまでは追い風区間でしたので,稼げばよかったのですが30k過ぎの向かい風区間でましてや魔物との戦いがあるのでぐっと我慢しました。僕と走っていた集団でもビルトアップしていく人が多かったです。自分が失速しているのかなという錯覚にもなりましたが,この10kは41分30秒ですから,かすみがうらで飛ばしたときと20秒ほどしか変わりませんでした。
 30kを過ぎました。15k,30kでのアミノバイタル粉,そして25kのパワージェルが効いているのか,かすみがうらの時以上に元気です。脚も呼吸もいけるぞという感じです。
 しかし,今日の大田原の風はそんな僕をなかなか前に進ませてくれません。頭を下げて立ち向かいます。あたりは田んぼ,そしてランナーはいない。風と魔物との直接対決です!
 タイム的には落ちているのでしょうが,周りが止まっているかのようにどんどんパスできました。体感では5kを20分くらいという感覚。それだけ動いてくれました。ハセツネ効果なのか,坂道ラン効果なのか30k過ぎがそう感じない。同じように35k過ぎも過ぎていきます。風でタイムも目標からずれていきます。ここまでくると,
『もうサブスリーだけは目指そう!』
 と第3の目標にスイッチ!残りの7kはとにかく進むのみ!いろいろな声援に答えるほど元気で風と魔物と戦いながらもレースを楽しんでいました。
 残り1kで原マネが!
『いや~風凄いよ!』
 といいゴールへ向かいました。タイムは2時間56分18秒。何だか不完全気味な終わり方でまだ走りたい気持ちが残りました。(それは河口湖で済みました(笑))
 今考えると,マラソンって本当に奥が深いですね。こういう条件を経験できたのは大きいですし,計算じゃないんだなとつくづく思いました。自身3回目のサブスリーで安定してきたは思います。50分切りは当面の目標として掲げていきたいと思います。
 大田原マラソンはとてもいい大会でした!
5k20.49-10k40.21(19.31)-15k1.00.41(20.20)-20k1.21.39(20.57)-half1.26.07
25k1.42.21(20.41)-30k2.03.11(20.49)-35k2.24.48(21.36)-40k2.46.57(22.08)
42.195k2.56.18(9.20) half1.30.11※2.56.35 105/1026


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