ブログ「鉄道幻灯館」

2006/01/09(月)08:59

悲運の機関車DD54

ディーゼル機関車(JR・貨物)(269)

今日はディーゼル機関車がテーマの日です。本日の「思い出の1枚」は、1971(昭和46)年3月に山陰本線の保津峡で撮影したDD54 2号機をご覧いただこうと思います。 DD54は幹線用のDD51に対し、亜幹線用として1966(昭和41)年に誕生し、計40両が製造され、主に山陰地方で使用されました。機関および液体変速機に西ドイツのメーカーの技術を導入した画期的な機関車でしたが、故障が続き、十分な活躍をしないまま10年余りで全機廃車となった悲運のディーゼル機関車です。このうち、1号機から3号機までは試作機で、前面窓部分の傾斜角度や前照灯の位置が量産型とは異なっています。 手元に残っているネガを見ると、この日、保津峡で撮った写真は9カットしかなく、そのうち鉄道を撮影したものは3カット(気動車が1カット、DD54が2カット)だけです。なぜ保津峡へ行ったのか。なぜ3カットしか撮影しなかったのか。35年が経とうとする今となっては、その理由が思い出せません。また、撮影したときにはDD54がほどなく姿を消す運命にあるなどとは、思いもかけませんでした。今は、たとえわずかであっても、悲運の機関車DD54を撮影できた幸運を喜ぶべきなのでしょう。

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