ブログ「鉄道幻灯館」

2008/07/01(火)07:39

SL富良野・美瑛ノロッコ号

蒸気機関車(日本)(356)

富良野線のSL撮影ポイントといえば、やはり美馬牛です。「すり鉢」と異名をとる急勾配のダウン&アップポイントでは、SLの場合、爆煙が期待できます。天気が今ひとつの分、気温が上がっていませんので、なおのこと期待してしまいます。 旭川をあとにし、まずは撮影ポイントの近くにある美馬牛の踏切をめざしました。しかし、列車通過までに1時間ほどあるとはいえ、現地にはJR北海道の監視員以外、誰もいません。みんなはどこで撮っているのだろうと、すり鉢の向こうに目を凝らすと、遠くにファンらしい人が数人、三脚を立てているのが見えました。とはいうものの、監視員の目の前で線路際を歩いていくわけにもいかず、地図を見直して、アクセス方法を検討し直しました。 この辺りに行けば、もしかするとファンの車が停まっているかもしれない、という場所を割り出し、とりあえず車を走らせると、予想はドンピシャでした。路肩にはかなりの数の車が並んでおり、これから現場へ向かおうとしているファンのグループも見受けられました。同道をお願いしてお立ち台に向かうと、すでに30人近いファンが森の中でスタンバイしていました。邪魔にならない場所へ入れさせてもらい、どうにかポジションを確保しました。 美瑛を発車する汽笛が聞こえ、しばらくすると、すり鉢の向こうに黒い煙が上がりました。C11が牽くノロッコ号はカーブを回り込んだあと、かなりのスピードですり鉢を駆け下りてきます。このあとの上り坂を意識してか、すでに煙は十分すぎるほど上がっていますし、ドレインも連続して切られ、何とも豪快な眺めです。列車通過後、カメラをもたず、汽車を眺めているだけの妻も興奮冷めやらない表情でした。う~む、これだから蒸気機関車を撮るのは止められないんだなあ。

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