2007/04/03(火)21:15
ニッポンの心意気
吉岡忍「ニッポンの心意気」(ちくまプリマ新書)が面白い。
きょうは会社が休みだったので、労一の復習を終え、週末の社一の予習をしようと思ったが、逸れた。
なぜ吉岡の本なのか。まずタイトルがいい。
中身ももちろんいい。吉岡が足で稼いだ聞き書き(ルポ)だ。
日本はまだまだ捨てたものではないよというメッセージ。市井の名も無き人の聞き書きなのだが、それぞれに社会とつながっていて、インテリにありがちなひとを批判したり、論評したり、自意識過剰の自己中心主義なところは皆無。
それぞれに当事者として生きてきたリアルが言葉を支えている。
ひどい状況ではあるが、日本はまだ捨てたもんではないという感じがする作品だ。具体的な日本のいまを知るにはちょうどいい。