2007/10/07(日)19:20
ワーキングプア
門倉貴史「ワーキングプア」(宝島社新書)読了。著者はエコノミストの肩書。重いテーマをインタビューを交えて要領よくまとめてある。
インタビューは素晴らしい。日本型雇用システムの崩壊や中高年を襲うワーキングプアの恐怖を扱う章立てもいい。しかし、ト書きの部分が平板な語り口で読めたものでない。
企画はいいが、やっぱりエコノミストだ。問題意識は拍手したい。続いて同じ著者の「派遣のリアル」(宝島社新書)を読む。
さっきまでTVで「サザエさん」が流れていた。そのイデオロギー性に唖然とする。
日本型雇用システムはすっかり陰を潜めているのに、TVでは何事もなかったかのように昔ながらの生態を映し出していて、思わずヘドが出そうになる。
時代状況を考えるとこういう番組を垂れ流し続ける神経がまったくわからない。
さて、ことしは社内旅行は沖縄に行く。琉球王朝の歴史や沖縄戦の傷跡、そして現在の沖縄をしっかりこの目で見てきたい。