2011/08/08(月)22:06
中国の動き
いよいよ中国が動く。これは相当の覚悟を決めないと立ち行かないだろう。阿修羅に出ていた記事「ドルに「ノー」と言い出した中国の秘めた決意」に目が留まった。
(引用はじめ)
こうした事情を念頭に置きつつ、中国は非常に透明性の高い対応を採用した。
中国が抱える持続不可能な不均衡に正面から対処するため、中国の経済構造を消費志向にシフトする、というものだ。サービス部門での雇用創出、大規模な都市化、社会的なセーフティネットの拡大に注力することは、勤労所得と消費者の購買力という点で強い追い風になるだろう。結果的に、中国経済に占める消費のシェアは、2015年までに、少なくともGDP比で5パーセンテージポイントは上昇する可能性がある。
消費者主導のバランス修正は、上述したような緊張の多くに対処するものだ。これによって、外需に過度に依存する経済成長から離れ、内需にテコ入れすることになる。さらに、輸出増大を支えている通貨の過小評価を緩和し、中国に為替改革のペースを加速させる相当の余裕を与えることになる。
だが、GDPに占める消費のシェアを上げることで、中国は累積黒字のかなりの部分を吸収することになる。これによって、中国の経常収支は2015年前に均衡、あるいは小幅の赤字となる可能性がある。外貨の蓄積のペースは急速に低下し、中国の際限のないドル資産への需要も減少することになる。
すると、海外投資家のなかでは米国債の最大の買い手である中国が、近いうちに「もうけっこう」と言うことになる。
(引用終わり)
原発でひいひい言っているときに「泣き面に蜂」である。心ここにあらずの状況で、経済より生命、であるが、経済も少しは気にせねば。貨幣経済が麻痺したときはどうする。ことここに至ってはこういう思いがよぎる。
真綿で首をしめるように徐々に事態は悪化していく、のであろうか。中国次第では一気に「そのとき」が来るかも知れない。そんな断末魔の事態をも想定して、政治を行える人物はいないのであろうか。
地域通貨やフリーバンキングといった手立てを考えるときだ。いましかないであろう。そういった非常手段で乗り切るなんて、フツウはありえない事態だ。しかし、中国次第で、どうなるか想像もつかないのだ。