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Philosophenweg

いざ出産! 分娩室編

分娩室に入れることで、なんだか一つ仕事が終わったような気になっていた。
それまで辛かったのは、まず「イキめないこと」(つぎは「喉が渇いた」のと「眠かった」こと)だったから、
分娩室に入ればイキめるとおもった。

ところがどっこい、助産婦はまだイキんじゃダメという。
とにかく、短い息を吸って、ハハハとはくの繰り返し。
これが結構苦しいし、まだまだ喉が渇いた。自宅から持ってきていた麦茶(直接吸える水筒に入れていった)をやたら飲んだ。
イキみ逃しはまだまだ続き、分娩台の上の私に覆い被さるように立っていた旦那にしがみついて何とかしのぐ。
(陣痛が始まってからずっとこの体勢だったので、旦那はしばらく腰痛だったらしい~)

どれぐらい経った頃か、助産婦が「主治医を呼んだから」といってくれた。
どのくらいでくるんだろう?どの辺にすんでるんかな・・と考えてたら、「ドクターはあと30分で来るから」と助産婦。
時計を見たが、2時15分か30分か、そこら辺だったような記憶。
あと、30分は産めないのか!!!!とかなりショック。

その直後、バタバタと動き回っていた助産婦が、
「いきみたかったら、息んで良いよ」と。
思わず、Can I push??と聞いてしまう。
ホントに良いの?って気分である。
やっとこの時が来たかと、幸せだった。

最初のイキミの直前に暖かい水が出た。
人工的に破水をさせてくれたんじゃないかと思う。

しかし、そこからもの凄く長く感じた。
普通にいきむけど、全くどうにもこうにもならない感じ。
赤ちゃんが降りてきてる気もしないし、大体どの辺にいるのかも見当がつかない。
いろんな体勢を試してみる。
分娩台の上によつばいや、横に寝てみる
(これは出産準備コースで教えてもらった姿勢)。
それでもどうにも変化なしって感じで、途中からすごく恥ずかしくなって、結局ベットに座るような形になった。
(分娩台のお尻から下の部分が少し下がるようになっている)
背中は旦那が支えてくれた。

イキミが来るたびに自分なりに頑張ったけど、何度も指導されてしまう。
力を入れると脚が自然としまってきてしまうのだ・・・。
自分の手でそれを外側に押すようにいわれるけど、うまくいかない。
「しまって来ちゃうのも分かるけど、しっかり押さえて!」と優しいながらも厳しく指導され続ける
(分かってるけどできないんだよーーーーー!!怒)。

そうこうしてるうちに、主治医のドクターが登場。
白衣も着ていなかったので、ちょっと違和感があった。
(その後、白衣を着て再登場)

私の足の左側に主治医、右側に助産婦という体勢で、最後のイキミが始まった。何度かこれまで同様にやってみるが進まない。
上手くイキめない私の足を、彼女たちのお腹の辺りに上げて乗せてくれることになった。

短い間隔でそのイキみたい時が来たかとおもえば、治まれば何ともなくて、これは面白いな・・と、治まってる時は思える。
とにかく治まってる時は体を休めるのが一番と思うのだけど、
その間、主治医と助産婦が普通に世間話?っぽく話をしてるのが気になってしょうがない。

何度も何度も繰り返してるうちに今度はのぞき込みながら、なにやら難しい顔で言い合いをしてる。
ドイツ語だからわかんないし、なんか都合の悪いことでも起こってるのかとすっごく気になって、不安になった。(旦那もそうだったらしい)。

「もう赤ちゃんの出てくる道はここしかないの。頑張るしかないのよ。あなたなら出来るわ!」と主治医。
「私が手伝うから」と、何度かイキミの時に思いっきりお腹を押された。
その後、「赤ちゃんが出てきにくいから、切るわね」と、麻酔を打たれ会陰切開された(全然分からなかったけど)。
私は見ていなかったのだが、旦那曰わく、
裁縫ばさみのようなごっつい挟みを持ち出し、じょきん!と切ったらしい。
しかも、ぴゅーっと血が吹き出て、ドクターは慌てて、指で押さえたんだって。見てなくて良かった・・。

この辺の記憶は本当に曖昧なんだけど、ひたすら旦那に
「まだなの~???」と弱気に聞いてた様な気がする。
何度もいきむうちに、「頭が見えてきたわよ!」
「髪の毛黒いわよ!」(当たり前だ・・)と言われはじめた。

頭が少し出てきてからは、
「ちょっと止めて~、はい、またちょっとだけ短くイキんでみて」と、
注文が細かかった(そんな器用にできるかいなー!!)。

そして、頭と肩までが出て来た時に、
助産婦が思いっきり赤ちゃんを引っ張り出した。
それまでなんの感覚もなかったけど、
そこで初めて“ずるずる”って言う感覚があった。

右の方向から赤ちゃんの顔が見えた瞬間、すぐに「男だ!」と思った。
それ以上考える間もなく、へその緒のついた赤ちゃんが
私の胸の上にうつぶせにのせられた。

「おもたーい!」それが第一の感想だった。

「午前3時03分ね」と主治医。こうして無事、チビ太は産まれた。

気づけば私は、オイオイと泣いていた。
多分、「えーん!」って声を出して、子供みたいに泣いてたと思う。
なんだろう・・うれしいというよりも、
よかったーとか達成したーみたいな感覚だったのかも知れない。

助産婦が「へその緒を切りますか?」と聞いてくれた。
旦那は上の空だったようで、返事がない。
慌てて、「主人が切ります!」と答えた。
へその緒を切る音は、じょっぎ!っというぶっとい音だった。
チビ太は、タオルで拭かれただけで、体重・身長・その他の検査・ビタミン点眼などをされ、そこで初めて旦那が抱かせてもらっていた。
私も何かの薬を飲まされた。

旦那が私の着替えとビデオを取りに行っている間、後産があった。
全然いたくはなかったけど、全てを出すためか、一回ずつ助産婦に腹を押された方が痛かった。
「見ますか?」といわれ、見たものはもの大きな内臓の塊って感じで、
ドクターがすごく細かく説明してくれたのが印象的だった。

切開部分が大きくて、縫合にとっても時間がかかった。
麻酔をしてるのだけど、何かが通っているのだけは分かるので、
どっちかというとくすぐったかった。

全て終わった後、チビ太に初の授乳。片方5分ずつだったかな?
吸われた感じはあまりしなかったので、儀式的なもののような気もするが、家族が3人になった幸せを感じられた時間だった。

主治医と助産婦と記念撮影。ポラロイドで撮ってくれた。
助産婦に「名前は?」と聞かれ、決めてあった名前(ドイツ名?)を伝えると、名前を記入したカードをくれた。
カードには、体重・身長・頭囲・助産婦の名前が記入してあり、撮った写真も納めてある。

1時間程分娩室で休むように言われる。
が、その直後、チビ太をまじまじ見た助産婦。

「みて!このこの眉の間の筋肉!」と大興奮。
確かに眉筋がすごく盛り上がってる。

「ちょっと貸して!同僚にも見せてくるわ!」とチビ太を抱えて
隣の部屋に行ってしまった。隣から聞こえてくる歓声・・。
これからの彼の人生を象徴してるのかも知れない(^^);
チビ太よ、君の人生に祝福あれ!(笑)


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