2009/04/23(木)00:04
花びらの舞う季節に
桜が、静かに散っている。
柔らかな春の日がさす中に、
音もなく、春風に、花びらが舞う。
そのひとひらが、わたしの手に舞い降りる。
この手に舞い降りたのは、いったい何のはからいだろう。
それは偶然か、それとも運命なのか。
おそらく、運命は偶然が生み出す。
運命と偶然の違いは些細なものに過ぎない。
そよ風が頬をなでる。
舞い降りたひとひらは、再びその風に乗り、
いずこかへと舞い去ってゆく。
いとおしい感覚が手に残る。
きっと、それは、間違いなく運命になる。