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グリーンハウススタッフBLOG(1)

全4件 (4件中 1-4件目)

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├ALPクライマー田所一志の海外遠征レポ

2014/09/19
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□ブライトホルン登頂
KIMG1618.JPG
ゴンドラとロープウェイで標高をどんどん上げていく。

KIMG1619.JPG

昨日泊まったアルパインシェルターで標高2850mほど。
ロープウエィの終点で3800m。既に富士山より上の標高。

朝に脈拍を計った時点で70ほど。完全には順応していない。
1泊程度ではこのぐらいが順応の限界である。
(私であれば3000mほどだと完全順応に4日間、40程度)
登山前から心拍数は90~100ぐらいだったと思う。

ハーネスとザイルをつけて登り始める。
私は一番装備を持っているので一番後ろ。
RIMG0108.JPG
山頂までは雪原が続いており、登っている人が豆粒のように連なって見える。
山頂前のトラバースの下にクレバスが見える。
あそこで転ぶとクレバスに真っ逆さまに落ちてしまう。

何人か外国人(ここでは我々が外国人)が追い抜いていった。
身長も大きいし、足も長い。我々より1.3倍ほどは速そう。

斜面が急になる前のところでアイゼンを装着。
小野氏の調子がよくなさそうである。いつもずっと話していたのだが。
私も高山病とまではいかないが本調子ではない。
ロープウェイで一気に標高を上げるのは身体によくないようである。

クレバスの上部を歩いているときに、
浦氏に下にクレバスがあると話したが、本人はよくわからなかったようである。
恐怖心をあおるかもしれないのであまり話さないようにした。
見えないほうがいい時もある。
小野氏の調子は最高に悪そうである。時々立ち止まってしまう。
平地の気圧が1013hPaに対して4000mともなると610hPa程度。
自分の足で歩きながら標高を上げたのではなく、
ロープウェイで一気に上げたせいで身体が悲鳴を上げているのだ。
私はというと逆に調子が良くなった。(高所ではいつもこうである)
KIMG1620.JPG
山頂に立つとモンブラン、マッターホルン、モンテローザ、アルプスの山々が見える。
RIMG0115.JPG
最高の景色だった。
写真を撮り、降下を開始。
浦氏も高度障害が出始めたようでスピードがどんどん遅くなる。
KIMG1628.JPG
かなりゆっくりのペースで降りた。歩いてきた雪原が長く感じる。
ロープウェイまで戻ると、2人ともぐったりしている。

ツェルマットまで戻るとさっきまでぐったりしていたのが、普通に戻った。
高山病に一番効くのは標高を下げることである。
日焼け止めを塗らなかった私は顔の皮膚がサングラス焼けで逆パンダになっていた。
(帰国後もしばらく逆パンダで生活することとなる)

30日朝、日本に帰国



今回の遠征は技術的には全然問題なかった。
(本心はマッターホルン北壁に行きたかった)
初めて4000mを超えたが、高度障害もなく快適な登山だった。
次の遠征では壁に行きたい。



●ブライトホルン4164m 往復3~4時間程度
標高3800mまでロープウェイで上がり、そこから登り始める。
山頂までは雪と氷の雪原歩き。
人がたくさん歩いて足跡があるので、
そのとおりに登るとヒドゥンクレバスに落ちることはほとんどない。
簡単な山ではあるが、クレバスがあるので2人以上でザイルを組んで歩いたほうが良い。
登り始めの標高が高いので、現地に行く前に富士山で高所順応をしておいたほうが無難。
なだらかな斜面なのでホワイトアウトになるとどうしようもなくなる。
天候が悪いときには登らないほうが良い。

●装備 気温-5℃、体感温度-10℃程度
・クライミングギア
アイゼン、アックス、ハーネス、ロープ、クレバスレスキューキット。
雪原ではストックが有効。

・ウェア
ゴアテックス3レイヤーのシェル上下
フリース上下(厚め)
シャツにドライレイヤー上下

・登山靴
ワンタッチアイゼン対応の軽量化繊タイプ

・その他
高所で紫外線が強いのでサングラス、日焼け止めをお忘れなく。
あとは一般装備。

アルプスだと基本的に休まないで登るので余計なものは一切持たない

※私は寒冷地にかなり強い
(5℃対応のシュラフで-20℃でも普通に寝ている)
ので、一般の方はインナーダウンを着たほうが良い。





ご質問、ご感想は
盛岡店 田所まで。






最終更新日  2014/09/19 07:04:32 PM
2014/09/16
□ツェルマット、アルパインシェルター
朝起きると小雨。
予報では次の日の天気は良いとのことなので、アタックは明日にすることにした。
今日はアルパインシェルターで1泊の予定。
午前中から行くとすぐに着いてしまってやることがないので、
午前中は周辺観光をすることにした。
電車でゴルナーグラートまで行くことにする。
駅終点で標高3000m。空気が薄い。
セントバーナードが写真を撮ってくれといわんばかりに座っているが、
写真撮影は有料だそうだ。きっちりと働いてビーフジャーキーをもらっている。
RIMG0057.JPG
山の上部は見えないが、ゴルナーグラート氷河が見える。
白い斜面にシワのようになっているクレバスが見える。

お昼ぐらいにツェルマットへ戻り、ゴンドラに乗り換える。
シュワルツゼーで降りて、近くの山小屋で休憩。
コーラを注文したら外国サイズ。
しばらくすると天気がよくなってきそうになってきた。
アルパインシェルターまで歩き始めると、雨がパラパラといつ降ってきてもおかしくない天気。
若干降ってきたのでジャケットを着ると雨が止まる。
RIMG0066.JPG
カッパを着ると晴れる、登山ではよくあることだ。
私は暑いので着ないことにした。
アルパインシェルターに着くと、マッターホルンが一部雲に隠れて目の前にそびえ立っている。

RIMG0068.JPG
アルパインシェルターは金属製の三角形の簡易建物。
RIMG0104.JPG
中にマットと寝袋が置いてある。金属製のテントのような物である。
そんなに広くはないので頭をぶつけると痛い。
連日私には贅沢すぎるホテルに泊まっていて落ち着きがなかったが、
ここは山の中というだけあってかなり快適。
ここは天国である。
(一般の方にはただ寒い狭いシェルターにしか思われないと思う)
RIMG0079.JPG

夕食も普通にステーキのような物がでた。
夜中に一度風の音がうるさくて起きる。
アタックできるのだろうかと思って外の様子を見に行った。
ドアを開けると風はあるが雲ひとつない星空だった。
シェルターは金属製の三角形なので、風を受け流さないせいで音がうるさいだけのようだった。
薄暗い起床。
ドアを開けると快晴に変わりはない。
これならアタックできると朝食まで時間はあるのに興奮してしまって完全に起きてしまった。
RIMG0102.JPG

  • マッターホルンがすべて見える。
    今年は夏季は雪と氷が多すぎて登頂者がいないそうだ。

    朝食を済ませ、シュワルツゼーまで一度戻り、ゴンドラに乗り換えてブライトホルンへと向かう



    次回
    □ブライトホルン登頂






  • 最終更新日  2014/09/17 11:50:37 AM
    2014/09/15
    □出発、スイス到着、マムート工場見学
    出国は24日の午前中なので、23日に岩手を出て成田空港で一泊する。
    都会にくると毎度毎度道に迷って同じ場所にきてしまう。

    一人で出国手続きを行う。

    搭乗手続き開始のアナウンスが流れた。
    他2人と合流。

    今回は小野氏と浦氏と私の3人で行くことになる。
    スイスのチューリッヒ国際空港までは12時間ほどのフライト。
    時差は半日ズレているので時差ぼけの影響は大きい。
    空港に着くと、マムート社の斉藤氏が出迎えてくれた。我々の案内役である。

    レンツブルグのホテルに一泊する。
    夕食の注文の方法がよくわからない。
    スイスだと(ヨーロッパ?)夕食料金は別で、
    飲み物、前菜、メインディッシュ、デザートというように注文するようである。
    時差ぼけで食欲がないので、夕食は2人分を4人で分けて食べた。
    ただ、我々日本人にとっては量が多い。
    DSC_0663.JPG

  • (山にいるとき意外はフルコースを毎日のように食べていたせいで、
    帰国後に体重が2kgほど増えていた。)

    次の日はマムートの本社工場の見学。
    (企業秘密で、中の撮影ができませんでした)
    DSC_0667.JPG

  • ロープの製造工場や、破断テストの様子を見学した。
    工場内部はほとんど全自動で人がほとんどいない。
    最終工程のラベル張りや、梱包は手作業だった。
    ロープの生産能力は、1機につき1日1000mほどだそうだ。

    工場見学の後、氷河特急でツェルマットへと向かう。
    特急とは名ばかりで、地元の電車のほうが速い。
    (世界最遅の特急だそうだ)
    RIMG0040.JPG

  • 世界の車窓から、で出てきそうな風景が目の前に広がる。

    しばらくしてツェルマットへと到着した。
    RIMG0043.JPG

  • ガイドの中島氏が出迎えてくれた。
    電気自動車でホテルへと向かう。
    ツェルマットはガソリン自動車が禁止されているので、電気自動車か馬車しか走っていないそうだ。
    この日も夕食の注文の方法がよくわからない。
    今度は英語表記がなくドイツ語である。
    (スイスはドイツ語、イタリア語、フランス語、ロマンシュ語の4つが公用語)
    4人いて、コースが4つあったので、全部1つづつ注文した。

    次の日の天気が良ければアタック、
    悪い場合は途中まで上がってアルパインシェルターで1泊した後にアタック、
    ということになった。
    ギアのパッキングとウェアの選定をして就寝。


    次回
    □ツェルマット、アルパインシェルター






    最終更新日  2014/09/16 01:16:44 PM
    2014/8/23~30までスイスのブライトホルン(4164m)に遠征してきました。
    RIMG0106.JPG
    写真 中央峰ブライトホルン4164m

    □準備、出発まで
    □出発、スイス到着、マムート工場見学
    □ツェルマット、アルパインシェルター
    □ブライトホルン登頂
    の4回に分けて掲載します。


    ●行程
    2014/8/23 岩手~東京~成田空港
    2014/8/24 成田空港~チューリッヒ国際空港~レンツブルグ
    2014/8/25 レンツブルグ~マムート本社~ツェルマット
    2014/8/26 ツェルマット~ゴルナーグラート~ツェルマット~アルパインシェルター
    2014/8/27 アルパインシェルター~ブライトホルン~ツェルマット
    2014/8/28 ツェルマット~ルツェルン
    2014/8/29 ルツェルン~成田空港
    2014/8/30 成田空港~東京~岩手

    ●主催
    マムート

    ●目的
    ・マムート本社への工場見学
    ・ブライトホルン(4164m)への登頂
    (マッターホルン初登頂150周年記念事業)

    ●報告者
    田所(盛岡店)



    □準備、出発まで

    この話は5月にさかのぼる。
    朝一の本部からの電話。
    「外国に行って来てもらいたい。」
    おかしいな。寝ぼけているのだろうか。もう一度聞き直した。
    「スイスに行ってもらいたい。マムートの工場見学とブライトホルンっていう山だったかな。そこに登ってきてもらいたい。」
    ついに海外遠征に行くチャンスがきた。
    思い返せば去年はヒマラヤ遠征を中止し、春先にはアラスカに行く予定もあったが結局行けなくなってしまっていた。
    「行きます」
    即答で答えた。
    今回の遠征は仕事という枠を超えて、夢の実現ということにも繋がっている。
    私にとっては登山(クライミング、スキー等を含む)は趣味ではない。
    趣味という枠組みを超えて仕事でもあり、生活の一部でもあり、終わりなき夢でもある。

    行く山はスイス、アルプスのブライトホルン(4164m)
    ガイド登山でマッターホルンに登れるかどうかのテストで登られる山である。
    登ったことがある友人に話を聞くと、
    技術的にはアイゼンを引っ掛けて転ばない限りは歩いて登れる山、
    とのことだった。
    注意点は、簡単な山とはいえクレバスがある、
    ロープウェイで3800mぐらいまで一気に上がるせいで、
    身体が高所順応しないまま登るので、高山病のリスクが高い、
    とのことだった。

    最高到達点は富士山なので初めての4000m超えだけは気になってはいた。
    それに向けて特別なトレーニングをしたかという問いに対しては、とくに何もしていない。
    (流石にビックウォールや普段使わないロープ技術を使うときはトレーニングはする)
    実はと言うと、登る本番までほとんど山に登っていない。
    膝のじん帯を痛めていて(原因はオーバーロード、つまりやりすぎ)、登る直前まで休養していた。
    不安だったのは膝が痛くならないだろうか、ということぐらいである。
    私の場合だと休みの日はほとんど山にいる。
    (今の仕事になってからは年間100日ほど。以前は200日ぐらい)
    山に登ること自体が最大のトレーニングであると私は思う。

    20140822_214131.jpg
    出発日が近づくにつれて私は非常に興奮していた。
    遠足が楽しみな小学生の気分である。
    もって行く装備のパッキングを何回かして必要な物を準備して、忘れ物がないようにする。
    90リットルのバックはパンパン。


    次回
    □出発、スイス到着、マムート工場見学






    最終更新日  2014/09/15 02:11:54 PM
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