ゲーム内の婚約破棄された令嬢に声が届くので、浮気王子を毎日断罪することにした
ゲーム内の婚約破棄された令嬢に声が届くので、浮気王子を毎日断罪することにした(「毎日断罪」シリーズ)(1) [ 初枝れんげ ]価格:1,399円(税込、送料無料) (2025/3/29時点)楽天で購入 「君との婚約は破棄する!」これは乙女ゲー「ティンクル★ストロベリー 真実の愛の行方」の中でこの国の第一王子で王太子のマーク・デルクンドが侯爵令嬢シャルニカ・エーメイリオスに王立学園卒業式のパーティという公式の場で投げかけた台詞だ。 婚約破棄の理由が真実の愛を見つけので、ミルキア・アッパハト子爵令嬢と結婚するというものである。要するに只の浮気でありシャルニカには何の落ち度もないのだ。 王太子というと、この手の小説はだいたい禄でもない人物が出てくるのだが、この話もそれに違わない。 しかし、よくあるようにシャルニカは転生者というわけではない。ゲームをしていた鈴木まほよが、自分も同じような体験をしているということで、ゲームの外からシャルニカにアドバイスを送るというもの(なぜか干渉できる)。もっともシャルニカは、まほよのアドバイスを女神ヘカテの神託と思っているようだ。このように転生者ではなく外からゲームの世界にアドバイスできるというのがまず1つ目の面白いところだ。 結局マークとミルキアは、断罪され、辺境の一代男爵として廃嫡・追放されることになる。そしてシャルニカは、新しく王太子となったリック・デルクンド第二王子の婚約者となるのである。 これで終わりかと思ったら、マークとミルキアはその後何度もやらかし、その度に断罪されるが、最期には地獄に落ちてしまう。それでもやらかそうとしているのだが、結局何かやらかす度に「ざまあ」されてしまう。このように「ざまあ」が1度で終わらずに何度も繰り返されるというのが、2つ目の面白いところである。この「ざまあ」ぶりがなんとも痛快なのだ。☆☆☆☆