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カテゴリ:映画(外国映画)
昨日は、会社帰りに、「父親たちの星条旗」の試写会を見てきた。劇場公開は10月28日からである。これは、第二次世界大戦における硫黄島での戦いを、アメリカの視点で見たものであり、日本側の視点で見た「硫黄島からの手紙」と対になる作品である。なお、「硫黄島からの手紙」は、12月9日から劇場公開される予定である。
硫黄島は、東京の南1080kmに位置する、小笠原諸島に属する面積約22平方kmの島であり、第二次世界大戦の激戦地として知られている。現在は自衛隊が駐屯しているが、火山活動などのため、一般住民はいないようである。 この硫黄島は、米国にとって、日本本土を爆撃するための戦略上の要地であり、日本側にとっては、国土防衛のために、死守せねばならない島であった。このため、日米両軍の間に壮絶な攻防戦が行われた。 この時死亡した日本兵士は約2万人、生還した者は、わずか千人あまりであった。また、米軍側も約7千人という死者を出しており、史上希に見る壮絶な戦いであったことが分かる。なお、ロサンゼルス・オリンピックの障害馬術での優勝者であり、バロン西として世界的に有名であった、西竹一陸軍大佐もこの硫黄島の攻防で玉砕している。 この「父親たちの星条旗」は、硫黄島の摺鉢山に星条旗を掲げている一枚の写真により、奇しくも英雄扱いされる男たちの苦悩と、戦争の悲惨さをよく描いた作品である。人々は、その写真を見て、勝手な想像をするが、真実の戦争は、戦ったものにしか分からない。 硫黄島上陸のため海を埋め尽くしたアメリカ艦隊には圧倒される。監督はクリント・イーストウッド、原作は、ジェイムズ・ブラッドリー /ロン・パワーズによる同名のノンフィクションである。尚この小説は、その前に、「硫黄島の星条旗」として文芸春秋社から出ていたようである。また、この星条旗を立てている写真はピュリッツアー賞を受賞している。 ↑読書に関して参考になるブログがたくさんあるよ。 「父親たちの星条旗」(ジェイムズ・ブラッドリー /ロン・パワーズ :イースト・プレス) 「栗林忠道硫黄島(とう)からの手紙」(栗林忠道 /半藤一利:文藝春秋) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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