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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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February 3, 2007
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カテゴリ:TVドラマ

 「画文帯神獣鏡・・・呪いの鏡」

 昨日の夜は、フジテレビ系の金曜プレステージで、浅見光彦シリーズの25作目に当たる「箸墓幻想」を観た。実は、原作の方も昔読んだ覚えがあるのだが、既に本は処分してしまったようで、手元に無く、粗筋の方もほとんど記憶に残っていなかった。

 「画文帯神獣鏡」とは古代の神獣鏡の一つである。「三角縁神獣鏡」というのはよく聞くのだが、「画文帯神獣鏡」というのがあることは、この作品で初めて知った。縁が、三角縁神獣鏡のように、上にとがっておらず平らになっており、その部分に、画文帯と呼ぶ文様があるのが特徴のようである。

 箸墓古墳とは、奈良県桜井市にある前方後円墳で、宮内庁により、孝霊天皇皇女、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめ)の墓として管理されている。宮内庁は、一切発掘を許していないので、真偽の程は謎だが、邪馬台国の卑弥呼の墓であるとも言われている。

 この物語、「箸墓幻想」は、箸墓古墳から出土した「画文帯神獣鏡」を廻る、愛と憎しみの物語である。

 老考古学者の小池拓郎が奈良県桜井市の初瀬ダムのダム湖から死体で見つかった。彼は、邪馬台国の特定をライフワークとしており、畿内説の旗頭であった。

 光彦は「旅と歴史」の藤田編集長と共に奈良大和路へ、小池の死の真相を求めて訪れる。そして、小池が寄宿していた当麻寺の娘為保有里の協力を得て、事件の真相を調べ始める。当麻寺は、光彦が、卒論製作のため度々訪れていた寺でもあった。

 一方、箸墓古墳の近くにあるアカネ山古墳で、一枚の「画文帯神獣鏡」が発掘される。世間は、箸墓古墳が卑弥呼の墓である可能性が高まったと沸き立つ。

 しかし、その「画文帯神獣鏡」には、小池の青春時代における愛憎のドラマが秘められていたのであった。

 「画文帯神獣鏡」について一応調べてみた。日本や中国で結構出土しているようである。これが1枚出てきたからと言って、「箸墓」=「卑弥呼の墓」というのは無理があるような気がする。もっと論拠についての説明が欲しかったところである。

 また、小池が殺された理由も納得できるものではない。数十年も前の、自分の勘違いに端を発し、憎しみを心に抱え、勘違いが分かっても、まだ一層憎しみを募らせ、殺人に至る。まるで蛇のような執念深さにはぞっとする。

 しかし、背景となる、大和路の美しさには魅入られてしまう。昔は奈良にも良く行ったものだが、最近は全く行く機会がない。また奈良を訪れてみたくなった。
 


 公式サイト ⇒ 金曜プレステージ 浅見光彦シリーズ第25弾 「箸墓幻想」



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「箸墓幻想」(内田康夫:角川書店)







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Last updated  December 14, 2007 06:57:54 PM
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