時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

2007/05/02(水)06:59

軽井沢殺人事件(内田康夫)

日々の読書(ミステリー)(458)

 今回紹介するのは、「軽井沢殺人事件」(集英社ほか)。内田康夫の浅見光彦シリーズである。軽井沢は行ったことはないし、自分にはあまり縁がなさそうなところだと言う気もするが、このシリーズ、大分読みつくしてしまったので、手にとってみた。  この作品は、パトカーが、路地から急に飛び出してきた男をはねたシーンから始まる。その男は、インチキ商法で世間を騒がせた「佐賀原商事」の幹部社員平山であった。ダイイングメッセージは、「許してくれ」と「ホトケのオデコ」。そして「久条亜矢子」という名刺。光彦は、兄の意向を受けて事件を調べ始める。  一方大芝精機に勤める野本美貴は恋人の錦織幸男が事故死し、結婚式を挙げるはずだった軽井沢を訪れる。そして何者かが、死体を捨てる現場を目撃する。殺されたのは警視庁の公安部員。信濃のコロンボこと「竹村警部」は事件を追う。  一見関係のない二つの事件が、奇妙な運命の糸に絡められ交錯していく。  この作品では、内田作品の2大スター?、浅見光彦と竹村警部の豪華競演が売りであろうか。終わり方は、権力に配慮して、事件がうやむやになっってしまったようで、あまり後味の良いものではなかったが。  ところで、光彦の兄の陽一郎は、この作品中で、光彦に、「公安は苦手」といったような発言をしているが、「平家伝説殺人事件」のときは確か公安部長だったような気が・・・ ○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。   ●「人気ブログランキング」 ⇒   ●「にほんブログ村」   ⇒     「軽井沢殺人事件」(内田康夫:集英社文庫) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら  

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る