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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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2007年11月17日
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 河童と言えば、妖怪の代表のような存在である。河童に関する伝説は、日本全国に残り、その地方地方で、ガラッパ、ガタロ、エンコなどの様々な呼び名で呼ばれてきた。人を溺れさせたり、尻子玉を抜くと言われて恐れられている反面、どこかユーモラスさも漂い、小説や漫画などの題材として取り上げられることも多い。

 「QED 河童伝説」(高田崇史:講談社)は、その河童に対して、新しい見方を提供する薀蓄系のミステリーである。棚旗奈々、沙織の姉妹と小松崎の3人は、福島県の相馬地方に、相馬野馬追祭を見物に出かける。そこで、遠野地方まで行って来た桑原崇と落ち合い、延々と河童談義に花を咲かせる。そして、次第に明らかになる、悲しい河童の本当の姿。結局河童とは、虐げられてきた被征服民であるというのだ。


伊東明生『河童忌』日本画

 河童談義と並行して、前作の「QEDventus 御霊将門」に神山禮子のストーカーとして登場した安岡昭二が、河童が住むといわれた川で、手首を切り落とされた死体で発見される。そして、その兄の良一も左手を切り落とされた死体として川に浮かぶ。この後にも次々殺人事件が起こるのだが、別に桑原たちが解決するわけでもなく、事件の方で勝手に片付いていく。同じ薀蓄系でも、京極夏彦の京極堂シリーズなどは、主人公が事件の解明に絡んでくるのだが、このQEDシリーズ、ますます薀蓄とミステリー部分が分離してきているような気がする。


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「QED 河童伝説」(高田崇史:講談社)
  


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Last updated  2007年12月10日 22時31分37秒
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